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zoom RSS コシジロウズラシギの腰はなぜ白いのか?

<<   作成日時 : 2006/08/13 22:15   >>

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 多摩川の河口で、日本ではこれまで未記録のコシジロウズラシギと思われるシギが観察されました。ネット上では、その画像と識別について賑わっています。ここでは目先を変えて、コシジロウズラシギの腰がなぜ白いのかを考えてみたいと思います。

 進化生物学では、腰の白いことで機能的に何らかの利益があるだろうと考えます。腰の白いコシジロウズラシギと腰の白くないコシジロウズラシギが子孫作り競争をしたら、腰の白いコシジロウズラシギが勝つ。どうしてか。
 まず考えられるのは、同種他個体に対するシグナル。異性を惹きつける、同性をけん制する。天敵の接近を群れに報せる。雌による雄の選り好みで(雄の)形質が進化するとする性選択は、流行の研究対象です。コシジロウズラの腰の白に性的二型はありませんので、性選択は考慮する必要はないかも。

 他種に対するシグナルにはなりうるでしょうか。そこで思い出したのが、雑誌「Nature」2005年4月21日号のドバトの腰の白の機能に関する論文です。
 ハトの腰の色には青、赤、白などの多型があります。多型と言うのは、集団内に一定の頻度で生ずる形質で、変異よりは普通に見られる形質です。ハヤブサの攻撃を受けやすい集団で、腰が白い個体の頻度が高くなることから研究者は、腰の白は天敵の攻撃から身を守るという仮説のもと、腰の青いハトと白いハトの間で腰の色彩を人工的に交換し、ハヤブサの攻撃をどれだけかわせるかを実験しました。

 結果は、腰の白さはハヤブサの攻撃を避けるのに効果的に機能している、ということです。白はハヤブサの目を惑わすのでしょう。コシジロウズラシギの腰の白も、天敵の目を欺く働きがあるかもしれません。このような選択圧があるとき、腰の白くない形質は淘汰されます。

 ところで、和名のコシジロは、英名のWhite-rumpedの翻訳だと思うのですが、白いのはコシジロウズラの場合、腰ではなく上尾筒です。White-rumpedは正しくは、White-uppertail-covertsなんですね。

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