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zoom RSS トウキョウサンショウウオ〜両生類の分類学は参考になる

<<   作成日時 : 2007/02/20 21:18   >>

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大形白頭カモメ類の分類/系統を理解するのに両生類のそれがとても参考になります。
両生類は比較的個体間の移住の頻度が低く、隔離されやすいため、種分化が進みやすいと考えられます。
日本は小形サンショウウオの宝庫です。朝鮮半島や台湾と比較して数倍の種が認められています。これまでサンショウウオの分類は形態を頼りに行われてきましたが、最近はミトコンドリアDNAの塩基配列による分子系統学的な研究が盛んに行われ、これまでの分類が見直されています。カモメの分類も同様な道を歩んでいます。

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トウキョウサンショウウオHynobius tokyoensis♂070220千葉県。
トウキョウサンショウウオは、以前はカスミサンショウウオの亜種、Hynobius nebulosus tokyoensisとされていました。例えば、1979年出版の『原色/両生・爬虫類』(千石正一編・家の光協会)ではそのように扱われています。
『日本のカエル』(2002年・山渓)になると、種に格上げされています。『日本の両生爬虫類』(2002年・平凡社)ではさらに、トウキョウサンショウウオの愛知県の個体群が、オワリサンショウウオの名で紹介されています。この個体群がトウキョウサンショウウオとされてきたのは、専門家には違和感がかなりあったようです。今ではオワリサンショウウオは、カスミサンショウウオの亜種とするのが妥当のようです。

形態的に区別しにくいが、自然下でたがいに独立した種の関係にある種群を隠蔽種といいます。セグロカモメ種群(複合体/コンプレックス)も隠蔽種と考えられます。両生類には隠蔽種の研究例が豊富です。これから機会があれば、両生類の系統や種分化について取り上げていきたいと思っています。
肝心のセグロカモメの系統と分類学は、このブログのメインになるはずだったのですが、1年たっても手付かずの状態です。いつかやりたいです。

継続的に両生類を観察されているK氏なくしてこのエントリーはありません。感謝、感謝。

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クロサンショウウオ070310茨城
クロサンショウウオは北関東から東北に生息する、トウキョウサンショウウオhttp://seichoudoku.at.webry.info/200702/article_24.htmlより大きい止水性のサンショウウオです。トウホクサンショウウオと同所的に分布する場合がありますが、トウホクのほうが流れのあるところに産卵し、また卵のうは形態が大きく異なります。 ...続きを見る
鴎舞時 / オー・マイ・タイム
2007/03/10 20:55
ヒダサンショウウオ070416長野県
鳥の写真を撮り始めた頃、友人に見せられた1枚の写真に衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。 ちょっとピントはあまいのだけれど、そこには藍色に鮮やかな黄色い斑点の散らばった、紛れもないサンショウウオが写しだされていたのですから。 言うまでもなく、週末には友人の案内で人知れぬ細い流れをめざして道無き斜面をはやる気を抑えきれず登ったです。 ヒダサンショウウオは山陰から関東の渓流に住む、流水性のサンショウウオです。 地味な日本産サンショウウオのなかで、このヒダサンショウウオは例外的に... ...続きを見る
鴎舞時 / オー・マイ・タイム
2007/04/24 22:07
トウホクサンショウウオ♀♂、卵嚢070425栃木県
北関東から東北に分布する、止水性のサンショウウオで、遺伝的にはトウキョウサンショウウオに近く、外見も似ています。近縁のトウョウとトウホクの遺伝的距離は、カスミサンショウウオとその亜種と考えられるオワリサンショウウオとのそれと同程度です。クロサンショウウオとは同所的ですが、トウキョウサンショウウオとは同所的に分布はしません。 ...続きを見る
鴎舞時 / オー・マイ・タイム
2007/04/25 22:31
トノサマガエル種群とセグロカモメ種群
種群というのは、極めてよく似た複数の種(亜種)を一括りに扱うときに使う用語です。早い話し分類のよくわからない生物の一群を指す言葉です。 英語では、complex(複合体)とかassemblage(集合体)とか、もっと単純にgroup(群)とか、研究者ごとに別の表記をしています。 ショウジョウバエ、タテジマフジツボ、カスミサンショウウオ-トウホクサンショウウオ、ヒヒ(ヒヒの分類は極めて面白くカモメの分類にも通じるものを感じます)、そしてこのトノサマガエルなど、いろいろな生物種で、種群があ... ...続きを見る
鴎舞時 / オー・マイ・タイム
2007/06/15 21:27
オキサンショウウオ090
約1.6万年前に本州と分断された隠岐は進化の実験場である。 島後の沢に、一見ブチサンショウウオやヒダサンショウウオなどの流水性のサンショウウオにに似た12cm程度のオキサンショウウオが棲む。このサンショウウオは進化生物学的にきわめて興味深い。というのも2万年で脊椎動物の形態が環境変化に応じてどこまで変わりうるのかを身をもって示す教材であるから。2万年は日常ではとんでもなく長いが地質時代では一瞬といっていい。 今から2万年前の最終氷期、海水準は-80mで隠岐は本州と陸続きであった。対馬(... ...続きを見る
鴎舞時 / OhmyTime
2009/07/26 21:20

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