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zoom RSS ダーウィンの共進化説は間違いか?

<<   作成日時 : 2007/06/29 22:29   >>

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マダガスカルのランの1種アングレクム・セスキペダレの長い距から蜜を吸う未知の巨大な蛾を予測したのがダーウィンです。彼の死後20年がたち、予測どうり口吻の22cmもあるキサントパンスズメガ(キサントパン・モガーニ・プレディクタ)が発見され、ダーウィンの偉大さが再認識されます。ダーウィンは両者の異形を生み出したメカニズムを共進化と考えました。
2007年6月7日の”Nature”に掲載されたカリフォルニア大サンタバーバラ校のウィトール&ホジスの論文によると、花粉媒介昆虫と花の共進化によらないメカニズムが発見されました。
オダマキ属には5枚の花弁それぞれに距があるのですが、距は花粉媒介昆虫を変更(シフト)することで飛躍的(断続的)に長くなったことが判明したしたのです。

画像

ベニスズメ050830手賀沼。

ダーウィンの自然選択説の要は、種内の個体間競争です。選択による形態の変化は少しずつ(漸進的に)進みます。共進化も同様に進みます。
ダーウィンの想定した、蛾の口吻と花の距の共進化のメカニズムは次のようなのものです。

1)口の少しでも長いガは短い同種他個体より、距の底に溜まった蜜をより多く吸えるため、子孫を残しやすい。したがってガは自然選択により漸進的に長い口をもつようになります。
2)距の少しでも長い花は短い花より、花粉媒介昆虫の頭部(または体)が花粉に近づくため、子孫を残しやすい。したがって花は自然選択により漸進的に長い距をもつようになります。
3)両過程のカップリング(共進化的競争)で互いの形質が進化する。

新しいメカニズムでは、複数の花粉媒介昆虫が存在するところが大きな違いです。オダマキ属の種分化は花粉媒介昆虫を取り替えることで起きたのです。そして花の形態変化は漸進的というより飛躍的に進んだと考えられます。偉大なダーウィンの説に対する果敢な異議申し立て。

さて、ダーウィンは用済み?

このような論文は以前は権威ある”Nature”ではあまり見かけなかったのですが、”Nature”もトレンドに乗ったようです。朝日新聞が漫画批評を積極的に掲載するようになったようなものかな。

スズメガとランの共進化については次のエントリーをご覧ください。
http://seichoudoku.at.webry.info/200705/article_20.html

”Nature"の記事の要約(英語です)は登録することで無料で閲覧できます。
http://www.nature.com/nature/journal/v447/n7145/abs/nature05857.html?lang=en

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