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zoom RSS オジロビタキはなぜ尾を上げるのか?

<<   作成日時 : 2007/12/25 21:25   >>

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オジロと同様に外側尾羽に白斑のあるヒタキ類、たとえばオオルリ、ムギマキ、ハンエリヒタキ、マダラヒタキなどは尾を頻繁に上下させることはありません。オジロに特有の生態学的な機能があるはずです。まず思いつくのは、同種に対するシグナル、それから他種(天敵)に対するシグナルです。
高野伸二著『野鳥識別ハンドブック』には次のように記されています。
 「枝に止まっているときには尾の白色部は見えにくいが、尾を上げて広げ気味にしながら下げる動作をよく行い、その時には尾の白と黒のコントラストがよく目立つ。」
何度も観察したのですが白黒が目立つことはありませんでした。鳥の眼を持ってすれば十分目立つのかもしれませんが。尾のパターンよりむしろ下尾筒の白が目立ちます。尾の白を見せることに重要な意味があるのならなぜ、ハンエリヒタキはそれを使わないのでしょうか。
ティンバーゲンによれば生物学的な「なぜ」には4つの答え方があります。上の問いかけは究極要因にかかわります。
歴史要因も考えると面白い。外見のよく似たコサメビタキがやらないのに、ミソサザイとかモズとかヤマセミがなぜやるのか。これには2つの考え方ができます。まず、共通の祖先に一度だけそうした行動が生じ遺伝的に固定され、分化していく過程で抑制と先祖帰りを想定すること。
そしてもう一つの考え方は、それぞれの系統で独立して尾を上げる行動が獲得されたとするものです。この場合は生態的な収斂といっていいかもしれません。通常、収斂は形態の類似に使われるタームですが、最近は遺伝子の塩基配列の類似に使われることがあります(たとえば草食動物の消化酵素の塩基配列)。

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オジロビタキ第1回冬羽071224千葉県。
ヴェント(下腹)に黒が見えることがあります。影のいたずらなのか実際あるのか。

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オジロビタキ第1回冬羽071224千葉県。
伸びをすると尾のパターンがよく見えます。見る角度、光の当たり具合によって胸が茶色っぽく見えることがあるせいか、ネット上ではこの個体が♂とされているのを見かけますが、これは第1回冬羽なので雌雄を識別するのは難しいと思われます。

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オジロビタキ第1回冬羽071224千葉県。
朝陽を浴びています。胸がバフ色なのは1年目の特徴です。喉には、成鳥♂の特徴であるオレンジ色味はありません。後頭部に斑点が見えます。幼羽の残りでしょうか。

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オジロビタキ第1回冬羽071224千葉県。
尾を上げながら地鳴きしています。この時は、ヒョ・ヒョ・ヒョ・・・、とジョウビタキやルリビタキのヒッ・ヒッ・ヒッ・・・に似た声を出していました。声量は少なめで、質もきつくなくマイルドな感じでした。
タッ・トゥ、タッ・トゥ、タッ・トゥと聴こえる地鳴きもよく耳にします。ウグイスやセッカのジャッやチャッとは違い、柔らかな質感です。
もうひとつ、先日のエントリーで記した、ティリリリですが、これは何の声に似ているでしょうか。ちょっと思いつきません。
いずれにしてもオジロの地鳴きは異質なので、姿を眩ましても声でその存在はすぐわかります。

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