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zoom RSS タゴガエル♂♀071128長野県産

<<   作成日時 : 2007/12/04 22:57   >>

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タゴガエルは日本固有のアカガエル類です。
名は両生類学者の田子勝弥に献じられたものです。1978年に発見された近縁のナガレタゴガエルはそれまでタゴガエルと混同されていました。こうした見分けのつきにくい複数の種の集団を隠蔽種(場合により同胞種とか姉妹種)といいます。
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Tago's brown frog091128Japn.
タゴガエル♂(上)・♀(下)071128長野県産。
ナガレタゴを含め雌が大きいというカエル類に見られる一般的傾向は、タゴでははっきりせず大きさに雌雄差がほとんどありません。繁殖期に見られる雄の皮膚の伸びはヤマアカガエルよりははっきりするけえれど、ナガレタゴガエルほどではありません。繁殖期は早いところで3月から始まりますが、この時期でもわずかに皮膚の形状に雌雄の差が見られます。なんとなく雄のほうがブヨッとした感じです。

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Tago's brown frog091128Japn.
タゴガエル♂(上)・♀(下)071128長野県産。
下あごの細かい暗褐色の斑紋が密集していますが、これはヤマアカガエルとの識別点になります。この画像では分かりませんが、この雌のお腹には大きな卵が透けて見えました。大きな卵を少しだけ産むのはタゴガエルとナガレタゴの特徴で、ヤマアカやニホンアカは小さい卵をたくさん産みます。こうした適応戦略の違いは環境への適応で説明できます。
タゴガエルの産卵場所は渓流の伏流水が一般的で餌が豊富な環境とはいえません。餌がなくても卵黄のみで成長できることは、そうした環境では適応的といえます。
一方餌の豊富な環境では、卵黄の蓄積にコストをかけずに頭数を稼ぐ方が適応的となります。
染色体数はニホンアカと同じ2n=26で、ヤマアカの2n=24とは違います。一般的に染色体の分裂と融合では融合が起きやすいので(分裂には新たな動原体が必要なため)、ヤマアカがより後に進化したと考えられるかもしれません。
ヤマアカとタゴには明らかな交配後隔離の機構があります。例えば、タゴの雌とヤマアカの雄を人工的に交雑すると、神経胚までは発生が進みますが孵化前に死滅してしまいます。こうした現象は雑種致死といいます。

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Tago's brown frog091128Japn.
タゴガエル♂071128長野県産。
雄の前肢第1指には、ナレタゴほどではありませんが、婚姻瘤が発達します。水かきの発達するナガレタゴに対して、タゴでは水かきは発達しません。

ナガレタゴとタゴについては、
http://seichoudoku.at.webry.info/200702/article_2.html
ヤマアカとニホンアカについては、
http://seichoudoku.at.webry.info/200702/article_25.html
をご覧ください。

追記071205:ニホアカ(2n=26)の11番、13番染色体が融合して、ヤマアカ(2n=24)の6番染色体ができました。種分化の順番は、タゴとニホンアカの共通の祖先からタゴとニホンアカが分化し、それぞれからナガレタゴとヤマアカが分化したと考えられます。

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