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zoom RSS ホオジロカンムリヅル(カンムリヅルとの種分化)081012千葉県

<<   作成日時 : 2008/10/13 20:25   >>

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2008年7月下旬から千葉・茨城県境を行き来しているようだ。昨日は手賀沼へ流れ込む大津川に近い田んぼで餌を漁っていた。近縁のカンムリヅルと本種の分布の比較から、アフリカの動物地理について触れたい。

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Gray Crowned Crane 081012 Japan.
ホオジロカンムリヅル081012千葉県。本来の分布域でも米が栽培されているので、こうした生態系には馴染みやすいのだろう。
近縁のカンムリヅルは首から胸も黒っぽく、頬の下側が赤い。

両者が分布するのは、アフリカ東部の熱帯雨林(コンゴ盆地)を囲む「フ」の字形の地域で、気候区でいえばサバナ・ステップ・温暖夏雨気候にあたる。過去数百万年、繰り返し旱魃に襲われてきたと考えられ、「フ」の字形は時に分断されそこに分布する生物の種分化が促進された。「フ」の字の上辺の「一」に生息するのがカンムリ、「ノ」に分布するのがホオジロだ。これと同様の分布パターンを示す近縁種の組は多い。一部を次に示す。

ニシアフリカカナリア/ムナフホオグロカナリア
ハイイロゲラ/ハイガシラゲラ
キンランチョウ/オオキンランチョウ
オビロホウオウジャク/ホウオウジャク

このように、いろいろな系統に見られる。さらに鳥以外でも、たとえば、分類で注目されるヒヒ類が同様のパターンを示す。アヌビスヒヒ/キイロヒヒは、カンムリ/ホオジロカンムリとそっくりの分布域である。もしかすると人類にも当てはまるかもしれない。アウストラロピテクスの動物地理学については島泰三著『親指はなぜ太いのか』(中公新書)にある。
こうしてみると、生態系の歴史的構造が科、目、場合によると綱を超えて同一分布パターンを形成する可能性がある。
この仮説を現在「フ」の字に分布する、たとえばシロハラムクドリとかアカガシラモリハタオリとかシコンチョウに適用したらどうだろう。現在進行形あるいは未来の種分化を発見・予測できるかもしれない。

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ホオジロカンムリヅルは2羽いるのか?
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2008/10/28 21:10

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
10月30日愛知県にある竹村駅の近くの田んぼで発見いたしました。ニュースにもなりましたよ。

2010/11/10 17:53
情報ありがとうございます。日本に何羽いるのでしょうね
seichoudoku
2010/11/10 20:33

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