鴎舞時 / OhmyTime

アクセスカウンタ

zoom RSS 亜種リュウキュウヒヨドリ/グロージャーの規則

<<   作成日時 : 2009/02/25 23:18   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

コンスタンチン・ヴィルヘルム・ランバート・グローガーは19世紀ドイツの鳥類学者である。ツバメとアマツバメを区別したのが彼。そして、グロージャーの規則(グロージャーの法則)にその名を残す。この規則については、岩波『生物学辞典第4版』に「典拠は不明」とあるも、Wikiをみれば、『気候の影響下の鳥類の変異(ドイツ語)』(1833)とある。
グロージャーの規則とは、一般に低緯度ほど、温暖なほど、湿度の高いほど、動物の体色が暗化(メラニズム)する傾向があること。鳥の場合、その適応的な意義は必ずしも明らかではないとされてきた。が、Burtt & Ichidaによるウタスズメの研究によれば、高湿度の地域の鳥ほどバチルス属の細菌による羽毛の分解がひどく、暗色の羽毛ほど抵抗性を示す。一方、乾燥した場所に暮らすウタスズメは羽の分解速度は大きくない。したがって色素合成のコストを削減して淡色化する。
最近、Crochetのグループは、ヨーロッパのセグロカモメとcachinnansの初列風切の黒化(メラニズム)の程度の差異がグロージャーの規則に従う可能性を示唆した。

画像
Brown-eared Bulbul Hypsipetes amaurotis amaurotis 090215Japan.
亜種ヒヨドリ090215千葉県。地面で採食。

画像
Brown-eared Bulbul Hypsipetes amaurotis amaurotis 090211Japan.亜種ヒヨドリ090211千葉県。

画像
Brown-eared Bulbul Hypsipetes amaurotis pryeri 090206 Okinawa Is.
亜種リュウキュウヒヨドリ090206沖縄本島。上面の灰色はより濃く、胸は赤褐色。

画像
Brown-eared Bulbul Hypsipetes amaurotis stejnegeri 830731 Iriomote Is.
亜種イシガキヒヨドリ830731西表島。さらに暗色。このヒヨドリのメラニズムも細菌に対する耐性として選択されたのだろうか。

グロージャーの規則については次のエントリーもどうぞ。
シジュウカラとグロージャーの法則

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (V)
承前 これまでのジシギ類の尾羽の考察についておさらいする。 ジシギ類は種分化の過程で尾羽の枚数を段階的に増やした。 雄の尾羽の枚数(と形態)はディスプレイの尾音を決める(影響を与える)。 雌は尾音を聞き分け雄を選ぶ。 雄の尾羽の枚数(と形態)は雌の選好性が決める。 雄の尾羽の枚数に変異が生じても雌は適切な枚数の雄をチョイスする(安定化選択)。 雑種の雄は両種の雌に好まれず適応度は低くなる(生殖隔離の強化)。 雌の尾羽は性選択の対象にならないためコストを低減する方向に変異する... ...続きを見る
鴎舞時 / OhmyTime
2017/08/24 16:37

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
亜種リュウキュウヒヨドリ/グロージャーの規則 鴎舞時 / OhmyTime/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる