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zoom RSS キガシラシトド第1回冬羽〜第1回夏羽-110410千葉県(追記110606)

<<   作成日時 : 2011/06/05 10:43   >>

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Golden-crowned Sparrow first winter/first summer 110205/0410 Japan.
キガシラシトド第1回冬羽〜第1回夏羽110205-0410千葉県。2枚ごとに、上は2011年4月10日に、下は20011年2月5日に撮影した。2ヵ月の換羽の状況がよくわかる。頭部の変化は劇的だ。2月は、頭頂前方は褐色味のある黄色で、頭頂後方に比較的明瞭な褐色縦斑が密にある。頭側線は暗褐色で黒くはない。過眼線がかすかに見える。目の上辺りにも黄色味がある。頬から喉はバフ色。4月になると、頭頂の黄色はやや広く、かつ鮮やかになり、後方は白くなっている。頭側線は広く黒色になった。額は、狭く黒。頬から喉はバフ味はなく灰色に換羽している。アイリングは特に下側が白くなっている。
体部および翼の変化は、頭部に比し、微妙である。雨覆や初列風切の縁の磨耗が少し進んでいるのがわかる。
虹彩は暗褐色、嘴は上が灰色、下がクリーム色。

レイン・バードと呼ばれ、越冬地でも雨の前後に囀るとされるのでちょっと期待していたのだが、結局、「オー・マイ・ディアー」、耳にすること叶わず。

キガシラシトドが東京で観察されたのは、日本鳥類目録など多くの文献で1935年とされる。たとえば、630図鑑には「1935年に東京都荒川で記録され」とあり、高野伸二著『野鳥識別ハンドブック』には、「東京都荒川下流で1935年12月に1羽採集されている」と記されている。ところがコバケイ図鑑を見ると、「1925年12月東京において♀1羽が採集された記録がある」。これは誤りだろうとは思ったが気になったので清棲図鑑をひもとくと。なんと、
きわめてまれな迷鳥として本州(東京都葛飾区本田木根川町10・]U・1936古川龍城氏採集)で1♀がとられた。

とあるではないか。正しいのはどれ?最初の論文か標本のラベルで確認する必要あり(まあ古い記録だとラベルの間違いも少なからずあるかもしれないが)。それから、雌雄同色で尚且つ冬羽でなぜ♀とされたか。標本にする過程で卵巣を確認したのだろうか。ちなみに本田木根川町は現在の東四つ木で、木根川はもとは木下川(きねがわ)だった。墨田側の木下川は同和問題の地。管理人は鳥見ではなく人権の研究会で訪れた。


Golden-crowned Sparrow first winter/first summer 110205/0410 Japan.
キガシラシトド第1回冬羽〜第1回夏羽110205千葉県。こうして間近で見られるのは誰かさんによる餌付けのお陰なのだが、如何ともしがたい居心地の悪さを拭えない。

ネット上でこの個体についてはおびただしい数紹介されているが参考になる次のサイトを紹介しておく。
アームチェアー・バードウォッチャー

追記110606:
山階鳥類研究所標本データベースの標本YIO-48707のラベルには、
場所 東京市葛飾区本田木根川町
性と齢 ♀成鳥
日付 1935年12月10日に捕獲  1938年8月24日に死亡
From 古川龍城   中曽根三四郎による剥製
とある。
ラベルから山階により作成された表で、採集者が中曽根三四郎、籾山徳太郎とされている。中曽根三四郎はラベルにあるように標本にした人物で、籾山徳太郎は以下に示すように生きているキガシラシトドを鳥学会例会に出品した人物である。採集者をなぜ古川龍城としないのか不明。

日本鳥学会誌『鳥』1936年9巻43号p253の雑報を見ると、昭和11年(1936年)4月17日に開催された第54回例会での標本供覧で、
籾山徳太郎氏出品東京市葛飾區本田四ツ木(荒川)にて昨年12月10日に得られたるGolden-crowned Sparrow (Zonotrichia coronata (Pallas))(北米原産)、新和名キガシラシトド(活鳥)1羽等ありたり。


以上のように、キガシラシトドの日本での初記録は、1935年である。誌上で報告されたのが翌1936年の『鳥』である。清棲図鑑の1936年は、誤ってこれに拠ったのかもしれない。

アドバイスを頂いた『アームチェアー・バードウォッチャー』のkumagerasuさんに心より感謝いたします。






 

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キガシラシトドの第1回冬羽と第1回夏羽との比較、大変興味深く拝見しました。過去の記録についての記述があったので、山階鳥類研究所に所蔵されているYIO-48707が該当する標本ではないかと思い、コメントさせていただきました。この標本の画像は、山階の標本DBで見ることができました。ラベルには、1935年採集1938年死亡とあり、3年近く飼育されていたことが伺われます。この間、換羽の観察も行われたことでしょう。また、標本を作製した中曽根三四郎は、別の標本で性別不明の場合「Unsex」と記載しているので、この標本では卵巣を確認した可能性が高いと思われます。
bulbul-t
2011/06/05 19:47
貴重なコメントありがとうございます。なるほど、性徴が見られないとき中曽根三四郎はUnsexと記したとなると、ちゃんと♀の根拠があったと考えられるのですね。実は、『アームチェアー・バードウォッチャー』のkumagerasuさんにいろいろとアドヴァイスをいただいて、山階DBのラベルはすでに確認していました。アフター・バードウォッチングのディープな世界への入り口ですね。
seichoudoku
2011/06/05 21:40
標本ラベルは、すでにご覧になっていたんですね。中曽根が作製した標本のラベルをすべて確認したわけではありませんが、性別の表記から、生殖器の確認が行われていた可能性が高いと思います。「アフター・バードウォッチングのディープな世界の入口」には、まったく同感です。
bulbul-t
2011/06/07 21:05
DBをあれこれ見ていると、形式が統一されておらずラベルごとに書かれていることが違っていて興味深いです。以前にはほとんど人目に触れられることのなかった過去の遺産に、多くの目が向けられることで少なからぬ再発見があることと思います。
seichoudoku
2011/06/07 21:57

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