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zoom RSS アカツキシロカゲロウ大量発生(動画)140726茨城県

<<   作成日時 : 2014/08/11 22:05   >>

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Ephoron eophilum 140726 Japan.
蜉蝣といえば儚く消えてゆくものの喩えであるが、アカツキシロカゲロウの地上での生態はまさに儚い。このカゲロウは日出前に羽化し大群をなして灯りを目指すのだけれど、日出とともに死滅するので人目につくことさえほとんどない。さらに水中の幼虫も固い粘土質の河床にU字の巣穴を穿って潜むので調査にかかり難い。そのため昆虫学者にすら注目されなかった。
利根川にかかる通行量がとても多い橋の灯りに群飛するこのカゲロウが神奈川工科大学客員教授(もと神奈川県環境科学センター)の石綿進一氏により記載されたのが1996年で意外と最近のことだ。図鑑にはもちろんなく、和名、学名でネット検索しても画像がほとんど出てこないので、一般にはまったく知られていないと思われる。
同所的に分布する近縁のオオシロカゲロウの成虫が見られるのが9月であるのに対してアカツキは7月から10月にかけて見られる9月に大発生してしばしば話題になるのがオオシロカゲロウである。オオシロの羽化が夕方(日没後20分〜2時間後)であるのに対して、アカツキの羽化はその名が示す明け方に起こる。したがって両者が同じ時間帯に出会う可能性はなく、生態的には明確に生殖的隔離が成立している。さらに、関根&東条(2008)によれば、オオシロ2n=♂11、♀12に対してアカツキ2n=♂15、♀16と、染色体数にも違いがあり、たとえ交配しても生殖可能な雑種は生じない。ミトコンドリアDNAのCOIの塩基配列の差から両者の分岐年代は、660-1300万年前と推定されている。
環境省第4次レッドリスト(2012)では、アカツキシロカゲロウは千葉県で準絶滅危惧種(NT)とされている。茨城県自然博物館(2012)によれば、アカツキシロは、これまで知られていた荒川・利根川水系以外に、那珂川、久慈川等にも分布する。

画像1: 翅が白いので亜成虫と思われる。見た限りすべて羽は白かった。
画像2: 1対の黄色い卵塊が見える。卵の大きさはオオシロより大きく、体積で4倍ある。羽が白いまま産卵しているので、オオシロ同様、亜成虫で産卵するものと思われる。生きているものはみな同じように膨らんだ腹部をしていたので、灯りに集まっていたのはほとんど♀と思われる。オオシロでは単為生殖する♀だけの個体群があるといわれる。アカツキはどうだろうか。
画像3が撮影されたのが、2014年7月26日3時49分である。当日の日出は茨城(水戸)で4時39分なので、日出の1時間10分前に大群となって明かりに集まったことになる。青柳ら(1998)によると、アカツキシロカゲロウの水銀灯への飛来は日出時刻の1時間23±21分前(平均± 標準偏差)から始まり、飛来数が最も多い時刻は日出時刻の26±8分前であった。撮影時すでに驚くほど多かったのだが、撮影後さらに大量のカゲロウが灯りに集まった可能性がある。
画像4: 1/5秒の露光時間のカゲロウの軌跡が見られる。どれも羽ばたき(位相)が約7回分写っている。振動数は14/秒。
画像5: 画像4の一部拡大。
動画: 音源は撮影時流れていたFM放送である。


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