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みんなの「進化」ブログ

タイトル 日 時
ニシチュウジシギとハリオシギの生殖的隔離の強化
ニシチュウジシギとハリオシギの生殖的隔離の強化 ニシチュウジシギとハリオシギはそっくりなのに(画像中央下)、チュウジシギとハリオシギはそうでもない。これは生物学的に極めて興味深い。 今ではセグロカモメに近縁とされるようになったモンゴルセグロカモメは、同じ中緯度に分布するカスピセグロカモメに近い形質を持つことで、以前は(あるいは今でも)カスピの亜種とされてきた。これは系統が離れていても同様の環境のもとでは似た形質が進化する収斂と呼ばれる現象だ。私はこれまで、ニシチュウジシギとハリオシギが似ているのも収斂の可能性が高いのではないかとにらんでいた... ...続きを見る

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2018/06/30 23:52
ジシギの雌は雄の尾羽を数える?(改訂180630)
ジシギの雌は雄の尾羽を数える?(改訂180630) チュウジシギの尾羽数は9%(7/82)が奇数である(小田谷(2015))。この事実は熟考に値する。 ヒト(やアカゲザル)では、シンメトリーな顔が異性に好まれる(例えばAnthony C Littleら(2007)、Anthony C. Littleら(2008))。ショウジョウバエの雄の前脚ふ節にある性櫛のシンメトリーは性選択による(例えばPolak Mら(2004))。優良遺伝子(good gene)仮説によれば、雌は雄の持つ特定の形質(ここではシンメトリー)によって雄の遺伝的な質の優劣を査... ...続きを見る

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2018/06/27 23:07
「関東ジシギ懇話会 ―ジシギ観察は面白いー」報告(追記180630)
「関東ジシギ懇話会 ―ジシギ観察は面白いー」報告(追記180630) 6/24(日)、14:00〜17:00(予定を30分オーヴァーしてしまった)、龍ケ崎市で関東ジシギ懇話会が開催され、43名が参加した。以下は私の発表スライド35枚のうちの28枚である。 ...続きを見る

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2018/06/25 20:56
アサヒナカワトンボ♂無色翅型180503山梨県
アサヒナカワトンボ♂無色翅型180503山梨県 Mnais pruinosa 180503 Japan. 頭部に対して胸部が相対的にやや小さく見える、翅縁紋が先端寄りにあり細長く見えない、等アサヒナの特徴を持つ。腹部第1節の棘は翅が重なりよく見えない。伊豆個体群も見られる地域なのでその可能性もある。 山梨県は、ニホンカワトンボとアサヒナの分布の境界線上にある。交雑による種分化が現在進行形で検証できる場所だ。 →神奈川県を中心としたカワトンボ属の分布(苅部ら(2010)) ...続きを見る

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2018/05/04 21:15
メジロガモの種分化・大形カモメの種分化(追記180408)
メジロガモの種分化・大形カモメの種分化(追記180408) Ferruginous Duck breeding ♂ 180228 Japan.  メジロガモAythya nytoc の近縁種といえば、同様に目の白い同属スズガモ属のアカハジロA.baeri である。ユーラシア大陸に広く分布していたであろう両種の共通の祖先は、氷期に大陸の東西に分断、隔離された。西側レフュージアでメジロガモが、東側レフュージアでアカハジロが分化する。間氷期の温暖化に伴い分布域が拡大する。メジロガモは東進し、アカハジロの分布域に侵入し、両種の二次的接触が起こる。隔離の期間が十... ...続きを見る

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2018/04/07 23:53
ヒガンバナ(とダチョウ)
ヒガンバナ(とダチョウ) Lycoris radiata 170909 Japan. 赤、ピンク、黄、白、運河のヒガンバナが満開になった。 ヒガンバナ科の分布と走鳥類の分布は共通する。ゴンドワナ大陸に起源し、その後の分散とプレートテクトニクスによる分断により、現在の分布が説明可能である。 ...続きを見る

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2017/09/11 21:32
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (V)(改訂170903)
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (V)(改訂170903) 承前 これまでのジシギ類の尾羽の考察についておさらいする。 ジシギ類は種分化の過程で尾羽の枚数を段階的に増やした。 雄の尾羽の枚数(と形態)はディスプレイの尾音を決める(影響を与える)。 雌は尾音を聞き分け雄を選ぶ。 雄の尾羽の枚数(と形態)は雌の選好性が決める。 雄の尾羽の枚数に変異が生じても雌は適切な枚数の雄をチョイスする(安定化選択)。 雑種の雄は両種の雌に好まれず適応度は低くなる(生殖隔離の強化)。 雌の尾羽は性選択の対象にならないためコストを低減する方向に変異する。 ... ...続きを見る

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2017/08/20 14:03
ヤナギムシクイは輪状種ではない!?(U)
ヤナギムシクイは輪状種ではない!?(U) 承前 輪状種とは何か チワワからグレート・デーンまで、イヌの品種を大きさの順に隣の犬種とのみ交配できるように1列につなぐ。チワワからグレート・デーンまで途切れることなく両隣同士の犬種は交配可能である。だからこそイヌは1種とされる。それを大きな池の周囲に、列の両端、即ちチワワとグレート・デーンが接するように整列させてイヌの輪を作る。イヌの輪は交配を通じて遺伝子が交換される。ただ1か所、遺伝子の交流が絶たれる切目ができる。チワワとグレート・デーンは体格が違い過ぎて自然交配ができないから。 この... ...続きを見る

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2017/08/17 22:44
ヤナギムシクイは輪状種ではない!?(T)
ヤナギムシクイは輪状種ではない!?(T) ヤナギムシクイは輪状種の有名な例の一つとされてきた。輪状種とは、生育できない地域の周囲を取り囲むように分布域を拡大した生物種がその両端で接触した時交雑不能となった状態である。種分化には通常地理的隔離が必要とされる。輪状種は、地理的隔離がなくても種分化が起こりうることを示している。 Irwinらによる輪状種としてのヤナギムシクイの研究を振り返り、ヤナギムシクイの種分化と分類について考察した。 ...続きを見る

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2017/08/13 16:24
始祖鳥ロンドン標本/タイプ標本170526大英自然誌博物館展
始祖鳥ロンドン標本/タイプ標本170526大英自然誌博物館展 The London Specimen of Archaeopteryx 170526 National Museum of Nature and Science, Tokyo. 画像1: 始祖鳥ロンドン標本本体(ポジ)。 画像2: 同ネガ。本体の左側に展示されていた。 画像3: ポジの体部。 画像4: ポジの体部のレプリカ(170604我孫子鳥の博物館)。 画像5: ネガの体部の左右反転画像。矢印で同一個所を示した。 画像3から5を比べると、本物とレプリカの差異、ポジのどこがスクリ... ...続きを見る

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2017/06/08 22:25
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (U)
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (U) 承前 2015年度日本鳥類標識協会札幌大会で注目すべき発表があった。小田谷嘉弥さんの「尾羽が18枚の“小さいオオジシギ”とは何者か?」だ。この報告には面白いポイントがいくつもあるのだがここでまず取り上げたいのが関東のチュウジの尾羽の枚数の度数分布である。20枚が多数派で52個体。これはよしとして、意外なのは18枚が23個体もいたことである。 貼り付け元 ...続きを見る

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2016/08/16 21:31
ミソザサイ160502栃木県
ミソザサイ160502栃木県 Winter Wren adult fumigatus 160502 Japan. ミソサザイはユーラシアに広く分布するが、キバシリやゴジュウカラに比べると分布域は分断されていて種分化は進んでいる。世界で40以上の亜種が記載されていて、日本では、チョウセンミソサザイ、ミソサザイ、モスケミソザサイ、オガワミソサザイの4亜種が認められている(目録第7版)。分子系統では、東アジア、ネパール、ヨーロッパ、コーカサスの4クレードがそれぞれ種のレベルで分化しているので、ミソサザイは少なくとも4つの隠蔽種を... ...続きを見る

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2016/06/07 21:51
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (T)
ジシギの種分化を想像する、特にチュウジシギに焦点を当てて (T) 尾の枚数(メジャーの枚数)でジシギ類の分化をオッカムの剃刀にしたがい推測すると、すべての共通の祖先からまず初めにタシギ(14枚)が分岐し、ウィルソンタシギ(16)、オオジシギ(18)、チュウジシギ・アオシギ(20)、ハリオシギ(26)と徐々に枚数を増やしながら分化が進んだと思われる。可能性としては多(大)→少(小)の進化もありうる。ゲノムサイズは両生類より哺乳類の方が小さいし、染色体数はチンパンジーよりヒトの方が少ない。しかし進化は通常、一般から特殊へと進む。尾羽の枚数は、14と26ではどちらが... ...続きを見る

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2016/04/01 23:28
カモは雄が先に換羽する!ヨシガモ♂生殖羽・♀非生殖羽151230千葉県
カモは雄が先に換羽する!ヨシガモ♂生殖羽・♀非生殖羽151230千葉県 Falcated Duck nonbreeding ♀ 151230 Japan. ウジカモ図鑑によれば、三列風切に橙褐色斑が無いので生殖羽ではなく、 また三列基部が黒褐色ではないので幼羽でもない。三列基部が淡色なで♀非生殖羽である(幼羽特有の胸の小斑もない)。 これまで雄が生殖羽の時期の♀が生殖羽なのか非生殖羽なのかなど考えたことも無かった。ウジカモが正しいのならこの東アジアのカモに限らす多くのカモで、雌に数ヶ月先立って雄が生殖羽に換羽していることになる。一体全体いこれは何事か? 常識的... ...続きを見る

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2016/02/18 23:37
ハリオシギ幼羽150913千葉県(改訂160102/二訂160103/三訂160201)
ハリオシギ幼羽150913千葉県(改訂160102/二訂160103/三訂160201) Pin-tailed Snipe juvenile 150913 Japan. 日時天候: 発見したのは2015年9月13日17時15分。この日の日の入りは17時51分で辺りは薄暗くなり始めていたが、発見直後に西の空の雲間から西日が二番穂の間隙に差込んだ。この日の天候は午前中は日が出ていたが、次第に雲が空を蔽い、午後の日照時間は夕方の3分であった。 東海地方に上陸した台風18号の影響で千葉県は9月10日は100ミリ以上の大雨が降り南東の強い風が吹いた。この個体が当地に舞い降り滞在したのはこの... ...続きを見る

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2015/12/31 23:36
タゴガエル種群 150829山梨県
タゴガエル種群 150829山梨県 Tago's Brown Frog Rana tagoi tagoi 150829 Japan. 雨上がりの朝、水量のかなり少ない沢から50m程度はなれた赤土がむき出しになった斜面で見つけた。全長は4cm程度。 Etoら(2012)の、ミトコンドリアDNA16SリボソームRNA遺伝子、NADHデヒドロゲナーゼ・サブユニット1による系統解析によれば、別種であるタゴガエルとナガレタゴガエルは相互に側系統であった。タゴガエルはクレードA、クレードBの大きく2つに分けられ、14のサブクレードに分けら... ...続きを見る

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2015/08/30 23:44
サンカノゴイ♀(動画)、擬態か両眼視か150702千葉県(150705改訂)
サンカノゴイ♀(動画)、擬態か両眼視か150702千葉県(150705改訂) Eurasian Bittern ♀ 150702 Japan. @擬態する。A嘴を上に向け頸を伸ばす。B両眼視する。進化的にはどれが先か考えると面白い。 例1:嘴を上に向ける頻度の高い個体が結果的に擬態の効果により選択される。→次に両眼視に選択圧がかかり目の位置が移動した。これがわかりやすいシナリオだろう。嘴を上げるのは擬態によって環境に溶け込むためである。しかしまったく別のストーリーもありうる。 例2:頭部の形態変化で眼が下向きになる(下方の餌を捕るのに有利か?)。→嘴を天に向けると... ...続きを見る

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2015/07/04 23:31
東西2つのチュウジシギ(追加141227)
東西2つのチュウジシギ(追加141227) Swinhoe's Snipe juvenile 110821J Japan. 2011年8月21日に観察した特徴的なチュウジシギ個体Jが2014年12月2月にツイッターで取り上げられたので画像を見直した。当時のエントリーに「赤っぽいタイプ」とあるように、現場では同一場所にいた個体Iに対して赤っぽいと感じたわけだが、改めてみるとあまり赤っぽくない。赤いというより、肩羽の黒に対する褐色部が目立つ(広い)というほうが正確かもしれない。頭側線も黒っぽい個体Iに比べより褐色味が強い。個体Iでは肩羽の換... ...続きを見る

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2014/12/26 11:06
ツツドリ幼羽〜第1回冬羽・褐色型141001千葉県
ツツドリ幼羽〜第1回冬羽・褐色型141001千葉県 Oriental Cuckoo molting juvenile 141001 Japan. この時期公園に腰を据えてサクラの林を見上げているとツツドリが出ては入ってくる。図鑑(たとえば650図鑑、550図鑑)ではツツドリには普通型と赤色型(♀のみ)があるとされるが、幼鳥には普通型(というより暗色型とか黒色型と呼ぶほうがしっくりする)、赤色型、そしてこの個体のような褐色型とでもいうべき赤みは強くないが明らかに黒色型ではないタイプが少なからずいる(第1回冬羽部分は濃い灰色で黒色型の第1回冬羽の色... ...続きを見る

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2014/10/02 22:08
キジ♂の尾と♀のチョイス140822千葉県
キジ♂の尾と♀のチョイス140822千葉県 Japanese Green Phesants 140822 Japan. 今日はキジの日。4.7kmのコースで、単独♂2羽、単独♀1羽、♀♂4ペア(8羽)、♀+幼鳥3羽2家族(8羽)、計19羽。イネの中に少なからぬ幼鳥が潜んでいると思われるのでこの倍はいると思われる。ペアが多いのに注目。2回目の繁殖か。でもこの時期の♂はみな尾が脱落していてみすぼらしい。尾は性選択によって長くなったはず。2度目の繁殖期では、♂の長い尾は♀によるチョイスの対象外なのだろうか?温暖化で2回の繁殖が常態化すれば、♂... ...続きを見る

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2014/08/22 21:44
アカシジミ140525千葉県
アカシジミ140525千葉県 Orange Hairstreak Japonica lutea 140525 Japan. 尾状突起が両側ない。鳥に襲われたのだろうか、嘴の形に失われている。後翅を鳥の攻撃の標的とするような形態的な適応があると思われる。 ...続きを見る

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2014/05/25 08:23
ペンギンの上腕動脈網と進化
ペンギンの上腕動脈網と進化 最古のペンギンWaimanu(ワイマヌ/マオリ語の「水鳥」の意)の化石が発見されたのは、6200万年前から5800万年前のニュージーランドの地層からだ。現在のニュージーランドは、超大陸ゴンドワナから分離した大陸ジーランディアが後に海に沈み残された一部である。 4900万年前の南極大陸にいたペンギンDelphinornis デルフィノルニスのフリッパーの化石には、最古のワイマヌに見られない溝が見られる。この溝には、対向熱交換器として機能する上腕動脈網が発達していたと推定されている。この仕組みは熱... ...続きを見る

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2014/02/26 22:18
コカワラヒワ−オオカワラヒワ・クライン
コカワラヒワ−オオカワラヒワ・クライン 2013年11月3日、山階鳥研「見に」レクチャーでの齋藤武馬さんの『身近な鳥カワラヒワの地域変異を調べてみよう』によれば、亜種(コ)カワラヒワChloris sinica minor と亜種オオカワラヒワC.s.kawarahiba は遺伝的分化が進んでいない。両者は亜種ではなくむしろクラインでつながっているようだ。フィールドでは、典型的な両亜種は一見して差は明らかなので、亜種というより別の種ではないかと予想していたので、意外な結果だった。でも冷静に思い起こせばどちらともつかないカワラヒワも少な... ...続きを見る

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2014/01/12 23:34
サケマス・イワナ  小川貴光の美術はくせい(追記130923/140207)
サケマス・イワナ  小川貴光の美術はくせい(追記130923/140207) ヤマメ♂婚姻色43cm梓川水系。堰堤のある川で大型化した本流ヤマメか。 ...続きを見る

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2013/09/21 22:14
タマシギ♂と幼鳥、ディスプレイとコール(動画)130822千葉県
タマシギ♂と幼鳥、ディスプレイとコール(動画)130822千葉県 Greater Painted Snipes ♂ & juvenile 130822 Japan. ♀のほうが美しい、派手といわれるが、ジシギと比べれば♂は十分美しく派手だ。♀が行うとされる翼を上げるディスプレイと同様な行動もするし、♀のソングに似た声で鳴きもする。こうして見るとタマシギの性的二型は行動面を含めて分化が進んでいないように感じる。分化が進化的に浅く途上か。であれば未来性差はより顕著になる。けれど、同様な繁殖システムのヒレアシシギの性差も(クジャクほどには)顕著に大きくはないので、... ...続きを見る

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2013/08/22 11:36
左巻きはいかに進化するか?ヒダリマキマイマイ130512千葉県(追加130605)
左巻きはいかに進化するか?ヒダリマキマイマイ130512千葉県(追加130605) Sought-after False Hadra 130512 Japan. カタツムリは右巻きが多数派だ。カタツムリは雌雄同体だが繁殖には交尾が必要である。交尾は巻き型が異なると支障をきたす。右巻きばかりの個体群に左巻きの変異個体が生じても交尾できる配偶者が見つからず子孫を残すことはできない。右巻き遺伝子が多数派の遺伝子プールでは左巻き遺伝子は常に有害である。自然選択説に従えば自然選択に不利な左巻き遺伝子は淘汰される。しかし、左巻きはカタツムリの複数の系統でたびたび進化している。なぜか?有害... ...続きを見る

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2013/05/16 23:23
セグロカモメ種群は輪状種ではない(追記130513)
セグロカモメ種群は輪状種ではない(追記130513) 概念としての種  さて、種というのがまこと不可解ななものだというのは、輪状種の存在によって明白になります。イギリスからスカンジナビア半島にかけてのヨーロッパ北西部に生息するセグロカモメLarus arugentatus は、大西洋を隔てた北アメリカに生息するセグロカモメと形態的に多少は違っているのですが、その違いが大きなものではなく、かつ変化が連続的であるので、明らかに同種(の別亜種)であり、さらに西へ進んで太平洋を横断してシベリアにいたっても、羽色がやや濃いものの相変わらずセグロカモメとみと... ...続きを見る

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2013/01/25 23:08
シロマダラ110724千葉県(追記110806)
シロマダラ110724千葉県(追記110806) Oriental odd-tooth snake 110724 Japan. シロマダラ110724千葉県。約50cmの成蛇。幼蛇に見られる後頭の白斑がない。先月のヤマカガシと同じ場所で見つける。シロマダラは数年前に300m離れた所でやはりDORで見た(※)。 奄美大島で同じマダラヘビ類のアカマタを見たが、はるかに大きかった。シロマダラはマダラヘビ類中最北に分布し、最小種である。マダラヘビ類の形態(大きさと地色)がどのような条件(緯度、島の大きさ等)で決まるのか興味深い。北(あるいは東)から... ...続きを見る

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2011/07/25 09:34
「ハゴロモ」第2回冬羽・次列風切S5 110306千葉県
「ハゴロモ」第2回冬羽・次列風切S5 110306千葉県 Aberrant 'taimyrensis' second winter 110306 Japan. 「ハゴロモ」第2回冬羽110306千葉県。昨年の「ハゴロモ」が戻ってきた。飛び出している部分は灰色になっている。氏原さんのMU's Diaryでは、異常部分は次ステージではないかとされている。それが正しければ、この灰色は第3回冬羽に相当すると考えることが可能である。事故換羽の次の換羽がどのように起こるかは興味深い。 今回撮影した画像を見ていて気付いたことがある。それは両側の次列風切S5に異常... ...続きを見る

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2011/03/21 19:01
カザフ-ホイグリン-タイミル・コネクション110221千葉県(改訂110310)
カザフ-ホイグリン-タイミル・コネクション110221千葉県(改訂110310) Possible Steppe Gull (upper)/Heuglin's/Taimyr (lower)カザフ?(上)/ホイグリン(中)/タイミル(下)110221千葉県。 Possible Steppe Gull (upper)/Heuglin's/Taimyr (lower)カザフ?(上)/ホイグリン(中)/タイミル(下)110221千葉県。 Possible Steppe Gull (upper)/Heuglin's/Taimyr (lower)カザフ?(上)/ホイグリン(中)/タイ... ...続きを見る

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2011/03/09 23:52
鳥は二度飛んだ! シギダチョウの進化
鳥は二度飛んだ! シギダチョウの進化 Elegant Crested Tinamou カンムリシギダチョウ090818国立科学博物館。第1趾は退化している。配偶システムは乱婚。 ...続きを見る

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2010/02/06 23:11
「ハゴロモ」セグロカモメ第1回冬羽100201千葉県
「ハゴロモ」セグロカモメ第1回冬羽100201千葉県 Aberrant Vega Taimyr Gull first winter 100201 Japan. 変異セグロカモメ第1回冬羽100201千葉県。これまでカモメの個体変異はいろいろ見てきたが、これは別格だ。はじめは強風に風切がめくれただけだと思ったのだが、羽ばたいたとき、両翼からのあるはずのない突出に心底びっくりした。中雨覆の異常発現か。 左右対称であることから、体細胞レベルの異所的(エクトピック)な形質発現(たとえばガンのようなのも)ではなく、生殖系列(ジャームライン)に生じたホメオ... ...続きを見る

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2010/02/02 22:05
ヒメハマシギ幼羽090924千葉県
ヒメハマシギ幼羽090924千葉県 ヒメハマシギの想定される種分化: A0=トウネン、ヒレアシトウネン、とヒメハマシギの共通の祖先 A1=トウネン B0=ヒレアシトウネンとヒメハマシギの共通の祖先 B1=ヒレアシトウネン B2=ヒメハマシギ とおく。ヨーロッパトウネン等他の近縁種は無視する。 種分化は氷期-間氷期のサイクルや地形変動に依存する。間氷期には分布は東西そして北に拡大し、氷期には繁殖可能地は南下するとともに分断される。氷期の、他の繁殖地から隔離された繁殖地をレフュージア(避難地)という。レフュージア間では交... ...続きを見る

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2009/09/28 22:40
オキサンショウウオ090328
オキサンショウウオ090328 約1.6万年前に本州と分断された隠岐は進化の実験場である。 島後の沢に、一見ブチサンショウウオやヒダサンショウウオなどの流水性のサンショウウオにに似た12cm程度のオキサンショウウオが棲む。このサンショウウオは進化生物学的にきわめて興味深い。というのも2万年で脊椎動物の形態が環境変化に応じてどこまで変わりうるのかを身をもって示す教材であるから。2万年は日常ではとんでもなく長いが地質時代では一瞬といっていい。 今から2万年前の最終氷期、海水準は-80mで隠岐は本州と陸続きであった。対馬(朝鮮)... ...続きを見る

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2009/07/26 21:20
亜種リュウキュウヒヨドリ/グロージャーの規則
亜種リュウキュウヒヨドリ/グロージャーの規則 コンスタンチン・ヴィルヘルム・ランバート・グローガーは19世紀ドイツの鳥類学者である。ツバメとアマツバメを区別したのが彼。そして、グロージャーの規則(グロージャーの法則)にその名を残す。この規則については、岩波『生物学辞典第4版』に「典拠は不明」とあるも、Wikiをみれば、『気候の影響下の鳥類の変異(ドイツ語)』(1833)とある。 グロージャーの規則とは、一般に低緯度ほど、温暖なほど、湿度の高いほど、動物の体色が暗化(メラニズム)する傾向があること。鳥の場合、その適応的な意義は必ずしも明らか... ...続きを見る

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2009/02/25 23:18
アイスランドカモメ(Kumlien's Gull)とは(改訂160207)
アイスランドカモメ(Kumlien's Gull)とは(改訂160207) Iceland gullはGreenland Gullともいわれることがあるが、越冬地であるアイスランドより繁殖地のグリーンランドをその名に冠するほうがしっくりする。ホロタイプがアイスランドで記載されたためその名で呼ばれるようになったのかもしれない。ちなみに両島の間に、動物地理区の新北区と旧北区との境界がウォーレスによって引かれているはずだ。現在の学名はLarus glaucoidesだが、かつてL.leucopterusとされていた。ヨーロッパ産セグロカモメと同種とされたこともある。 亜種に... ...続きを見る

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2009/02/21 18:54
ジャノメドリはクイナのようなヨタカなのか
ジャノメドリはクイナのようなヨタカなのか アメリカ科学雑誌サイエンス2008年6月27日号に掲載されたキンブルらによる5頁足らずの論文は、鳥好きにとってほんとに味わい深い。これまで何度も取りあげてきたのだが実はまだまだ面白いネタがある。そのうちの一つ。 従来のツル目はばらばらに砕け散って、新しい系統樹では少なくとも4つのクレード(枝)に分離した。その中でもにわかには信じがたいのがジャノメドリの系統である。 ジャノメドリは中南米の水辺に生息し外見はクイナに似ている。広げた翼に蛇の目模様が出る。カグーとともにこの鳥が系統樹では、ヨタカ類... ...続きを見る

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2009/01/31 21:09
イシチドリの進化/鳥類の第三紀のビッグバン仮説は否定された
イシチドリの進化/鳥類の第三紀のビッグバン仮説は否定された 『鳥の起源と進化』の著者である著名な鳥類学者フェドゥーシアによる、第三紀に鳥の爆発的進化が起こったという仮説で重要な位置を占めるのが、イシチドリである。 この仮説のシナリオはこうだ。恐竜が絶滅した白亜紀の後期に鳥類もほとんどが絶滅した。そして絶滅を免れたのは祖渉禽類('Transitional shorebirds')と呼ばれる原始的なチドリ類であり、現在のイシチドリ類に近縁とされる。第三紀になると祖渉禽類は爆発的に放散して、すべての現世鳥類が進化した。この仮説にしたがえば、イシチドリは現世鳥... ...続きを見る

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2009/01/23 21:26
カイツブリ 冬の繁殖081210千葉県
カイツブリ 冬の繁殖081210千葉県 鳥の生殖はホルモンによってコントロールされている、教科書的にいえばそういうことになるが、鳥の主体性を重んじれば、鳥はホルモンによって生殖をコントロールしている。 環境を無視して闇雲に子を産むことは子を育てられないだけでなく消耗により自分の生命も脅かすことになる。四季のはっきりした日本では、冬に産卵、育雛することは鳥にとって生産性の低い行動であるから、性ホルモンを絞って生理を抑制しているわけだ。 換羽もやはりホルモン(おもにチロキシン)によってコントロールされている。繁殖期には夏羽、繁殖羽(生... ...続きを見る

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2008/12/12 22:23
サワガニ青色型081020千葉県
サワガニ青色型081020千葉県 サワガニには体色変異が見られ、BL型(青色型)、DA型(黒褐色型)、RE型(前域黒褐色・後域橙黄)の3系統がある。千葉県では北部にDA型が、南部にBL型が分布する。 サワガニは他のカニと違い、プランクトンのゾエア幼生、メガロパ幼生をスキップして卵からいきなり稚ガニが孵化する。したがって、海に下ってプランクトンから稚ガニへ成長し別の川を上ることはない。ひとたび大海に出てしまえ分散の機会は飛躍的に増大する。 こうした訳でオサムシやサンショウウオなど同様、サワガニは分散の速度が小さくなり種分化が起... ...続きを見る

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2008/10/22 20:15
ホオジロカンムリヅル(カンムリヅルとの種分化)081012千葉県
ホオジロカンムリヅル(カンムリヅルとの種分化)081012千葉県 2008年7月下旬から千葉・茨城県境を行き来しているようだ。昨日は手賀沼へ流れ込む大津川に近い田んぼで餌を漁っていた。近縁のカンムリヅルと本種の分布の比較から、アフリカの動物地理について触れたい。 ...続きを見る

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2008/10/13 20:25
オオキアシシギ第1回冬羽040113-茨城県(追記080904)
オオキアシシギ第1回冬羽040113-茨城県(追記080904) コキアシシギは関東では十分珍鳥だが、オオキアシシギほどではない。 両方とも北アメリカ産で広い範囲で分布がかぶっている。 なぜオオキアシがより少ないか? まず、1)コキアシのほうがオオキアシより5倍も個体数が多い(HBWでは10万:2万、Shorebird Guide では、50万:10万)。それから、2)アジアへの渡りの入り口に近いアラスカでの分布域がコキアシのほうが広い。3)コキアシの分布のほうがより北に広がっている(オオキアシでは北緯60度まで、コキアシでは70度まで分布)。気候の変化... ...続きを見る

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2008/09/02 21:31
島嶼矮小化・南西諸島のトンボ(2)
島嶼矮小化・南西諸島のトンボ(2) 島に移入すると生息場所、資源が限定され、母集団にはなかったストレスが加わる。さらに個体群が小さい、すなわち遺伝子プールが小さいので変異遺伝子が固定されやすい。したがって島では種分化が起こりやすい。 島の個体群はしばしば小型化したり大型化したりする。前者を島嶼矮小化といい、後者を島嶼巨大化という。まとめて島嶼化ともいう。 たとえばインドネシアのフロレス島では、矮小化した原人のフロレス原人、矮小化したステゴドンのフロレスゾウやソンダーゾウが化石として発見される一方で、巨大化したフロレスジャイアン... ...続きを見る

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2008/06/21 22:35
輪状種とは? − シロカモメは輪状種か? (シロカモメ第1回冬羽・成鳥冬羽)
輪状種とは? − シロカモメは輪状種か? (シロカモメ第1回冬羽・成鳥冬羽) 日本で観察されるシロカモメの多くは、亜種ssp.pallidissimusとされています。pallidissimusは、シロカモメ中、最大で最も淡色の亜種とされていますが、計測値を見る限りヨーロッパの基亜種ssp.hyperboreusと大差はなく、分布の境界ではインターグレード(亜種間の雑種)が少なくないと考えられています。 pallidissimusの分布域はタイミル半島からベーリング海までなのですが、隣接するアラスカには最小の亜種ssp.borrovianusが生息しています。最大亜種の... ...続きを見る

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2008/01/05 20:35
オジロビタキはなぜ尾を上げるのか?
オジロビタキはなぜ尾を上げるのか? オジロと同様に外側尾羽に白斑のあるヒタキ類、たとえばオオルリ、ムギマキ、ハンエリヒタキ、マダラヒタキなどは尾を頻繁に上下させることはありません。オジロに特有の生態学的な機能があるはずです。まず思いつくのは、同種に対するシグナル、それから他種(天敵)に対するシグナルです。 高野伸二著『野鳥識別ハンドブック』には次のように記されています。  「枝に止まっているときには尾の白色部は見えにくいが、尾を上げて広げ気味にしながら下げる動作をよく行い、その時には尾の白と黒のコントラストがよく目立つ。」 ... ...続きを見る

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2007/12/25 21:25
タゴガエル♂♀071128長野県産
タゴガエル♂♀071128長野県産 タゴガエルは日本固有のアカガエル類です。 名は両生類学者の田子勝弥に献じられたものです。1978年に発見された近縁のナガレタゴガエルはそれまでタゴガエルと混同されていました。こうした見分けのつきにくい複数の種の集団を隠蔽種(場合により同胞種とか姉妹種)といいます。 Tago's brown frog091128Japn. タゴガエル♂(上)・♀(下)071128長野県産。 ナガレタゴを含め雌が大きいというカエル類に見られる一般的傾向は、タゴでははっきりせず大きさに雌雄差がほとんどありませ... ...続きを見る

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2007/12/04 22:57
ヘラサギとクロツラヘラサギの関係
ヘラサギとクロツラヘラサギの関係 分布から類推してみます。 かつてヘラサギとクロツラヘラサギの共通の祖先がユーラシア大陸で生まれ、分布を拡大(分散という)しました。極東の小集団が何らかの障壁で隔離されます。小集団で生じた変異が集団内で数を増やします。障壁は地理的な分断だけではなくいろいろな隔離が考えられます。 大陸の大きな集団はヘラサギに、極東の隔離された小さな集団はクロツラヘラサギにそれぞれ進化します。 こうした過程は種分化といいます。 ヘラサギからクロツラヘラサギが分化したといっても大差ないと感じるかもしれません。け... ...続きを見る

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2007/11/19 21:47
タシギ上種(スーパースピーシーズ)
タシギ上種(スーパースピーシーズ) タシギは、ナンベイタシギ、アフリカジシギ(マダガスカルジシギ)とともに上種を構成します。上種はエルンスト・マイアの用語で、かつていくつか存在した亜種が、それぞれ分化が進み種のレベルに達した状態です。 さらに時間が経過し、それぞれの種の分布に重なりが出来ると、種群と呼ばれます。セグロカモメ種群がその例です。 ...続きを見る

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2007/11/17 23:46
アジアのヨシガモの遺伝子がアメリカのオカヨシガモにある訳
アジアのヨシガモの遺伝子がアメリカのオカヨシガモにある訳 アメリカのオカヨシガモのミトコンドリアDNA(mtDNA)を調べると、ヨシガモの型(ハプロタイプ)が5%も含まれています。 mtDNAのハプロタイプは、とりあえずミトコンドリアのABO式血液型みたいなものだと思ってください。オカヨシタイプをA型、ヨシガモタイプをB型としましょう。北アメリカで20羽のオカヨシを捕まえてミトコンドリアのDNAを調べると1羽がヨシガモタイプのB型で、19羽はオカヨシタイプのA型となります。 さて、このB型の存在をどのように考えればいいでしょうか? それを説明する... ...続きを見る

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2007/11/06 22:42
タカ類の系統
タカ類の系統 昨日に続きタカ類の系統について取り上げたいと思います。 まず質問。 タカ類から系統学的に一番遠いのは次のどれ? 1)アビ 2)カイツブリ 3)ペンギン 4)ミズナギドリ 5)コウノトリ 6)ペリカン 7)フクロウ ...続きを見る

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2007/10/30 21:26
トビの日向ぼっこの進化
電線上のトビが、前日の雨で冷えた体を朝陽に向けて暖めていました。思わず微笑んでしまう、ちょっと間の抜けたこのポーズ、見覚えがあります。 そう、アオサギがよくやりますよね。だらしなく半開きになった羽といい、呆けた顔つきといい、まさにそっくり。 こうした仕草は如何に進化してきたのでしょう? 一つの仮説は、サギ類とタカ類の分岐の後、アオサギの先祖に起きた突然変異がこのような行動を進化させ、同様の変異がトビの先祖でも独立して起こった、とする。この説では、突然変異というイベントを二度想定しなければな... ...続きを見る

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2007/10/29 21:48
モズの囀りに誘われて
なにやら梢で囀っていました。姿は見えませんがたぶんモズだろうなあ、と聴いていると、時たま化けの皮がはがれてギチッと地が出ます。 飽きもせずしばらく声のするほうを見ていたら思いもしなかった出来事が起こりました。 普段高なきに警戒してピリピリしていたヒタキ類(逆光だったので種の特定は出来ませんでした)がまるで誘われるかのようにモズの声のするほうに近づいていくではありませんか。 そのときふと気付きました、もしかするとあの複雑な声はこのヒタキ類の囀りなのではないか。小鳥はさらに接近します。 射程... ...続きを見る

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2007/10/19 20:04
ナガサキアゲハ070908柏
手賀沼の南側でも、北側でもナガサキアゲハのゆったりした飛翔を目撃しました。千葉県ではぽつぽつこのチョウの観察例はありますが、これだけの数となれば、やっぱり台風9号の落し物と思われます。 ...続きを見る

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2007/09/08 14:13
ダーウィンの共進化説は間違いか?
マダガスカルのランの1種アングレクム・セスキペダレの長い距から蜜を吸う未知の巨大な蛾を予測したのがダーウィンです。彼の死後20年がたち、予測どうり口吻の22cmもあるキサントパンスズメガ(キサントパン・モガーニ・プレディクタ)が発見され、ダーウィンの偉大さが再認識されます。ダーウィンは両者の異形を生み出したメカニズムを共進化と考えました。 2007年6月7日の”Nature”に掲載されたカリフォルニア大サンタバーバラ校のウィトール&ホジスの論文によると、花粉媒介昆虫と花の共進化によらないメカニ... ...続きを見る

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2007/06/29 22:29
トノサマガエル種群とセグロカモメ種群
種群というのは、極めてよく似た複数の種(亜種)を一括りに扱うときに使う用語です。早い話し分類のよくわからない生物の一群を指す言葉です。 英語では、complex(複合体)とかassemblage(集合体)とか、もっと単純にgroup(群)とか、研究者ごとに別の表記をしています。 ショウジョウバエ、タテジマフジツボ、カスミサンショウウオ-トウホクサンショウウオ、ヒヒ(ヒヒの分類は極めて面白くカモメの分類にも通じるものを感じます)、そしてこのトノサマガエルなど、いろいろな生物種で、種群があります... ...続きを見る

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2007/06/15 21:10
ニホンアカガエル070530茨城
「個体数が多く、よく人目にふれる日本産のアカガエルを代表する種。」 山渓の『日本のカエル』には、こう記されています。しかし、現在このカエルはよく人目にふれるカエルではありません。『日本のカエル』が出版されたのが2002年ですから、この数年でアカガエルを取巻く環境が急速に悪化していることがわかります。 ...続きを見る

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2007/05/30 22:56
ウチスズメ070513手賀沼
今春は手賀沼に花を添えたレンジャクですが、レンジャクとこのウチスズメの共通点は何でしょうか? ...続きを見る

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2007/05/16 23:05
サンショウウオのカニバリズム
進化生態学が流行る前、動物行動学が全盛の頃、種に不利な行動は進化しないと考えられていた。だから、同種殺しは異常な行動で片付けられてしまいました。 今では逆に、種や個体群に有利な行動が進化する、あるいは、種に不利な行動は進化しないといった種選択やグループ選択は、あったとしても特殊なケースに限られると考えられるようになりました。 進化生態学では、同種殺しは進化しうる行動であり、むしろ同種殺しが普遍的とならなかった原因こそが問題となるわけです。 クロサンショウウオやカスミサンショウウオの幼生の共... ...続きを見る

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2007/04/26 22:16
トウキョウサンショウウオ〜両生類の分類学は参考になる
大形白頭カモメ類の分類/系統を理解するのに両生類のそれがとても参考になります。 両生類は比較的個体間の移住の頻度が低く、隔離されやすいため、種分化が進みやすいと考えられます。 日本は小形サンショウウオの宝庫です。朝鮮半島や台湾と比較して数倍の種が認められています。これまでサンショウウオの分類は形態を頼りに行われてきましたが、最近はミトコンドリアDNAの塩基配列による分子系統学的な研究が盛んに行われ、これまでの分類が見直されています。カモメの分類も同様な道を歩んでいます。 ...続きを見る

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2007/02/20 21:18
ワシカモメ幼羽061210神栖
Larus glaucescens juvenile 061210 Japan. ワシカモメやシロカモメはまだまだ数が少ないです。南下している最中なのでしょう。 かなり羽色の濃い幼羽です。嘴はかなり大きく♂の形態的な性徴がすでに出ているのでしょう。 この先3年は繁殖しないのに、随分早く性的二型が現れるものです。雌を巡って同性と争うこともないでしょうし、雌の選好性に訴える必要もまだないはずです。 こうした繁殖期以前の性的二型には、どのような適応的意味があるのでしょう。 ...続きを見る

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2006/12/22 20:58
シジュウカラとグロージャーの法則
シジュウカラは最も研究の対象になることの多い鳥の一つです。 シジュウカラはセグロカモメとともに、種分化の代表的なモデルの一つである、輪状種(環状種)の例としてしばしば取り上げられてきました。これについてはいずれ触れたいと思っています。 ここでは、グロージャー(グローガー)の法則(規則)とシジュウカラについて述べてみます。 ...続きを見る

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2006/12/13 21:40
トウキョウダルマガエル060830印旛沼
  関東で見られるトノサマガエルは、このトウキョウダルマガエルです。トノサマガエルはいません。富士山の西には、亜種ダルマガエルがいます。   地理的隔離による種分化の代表的な例です。いずれカモメの種分化を取り上げる予定ですが、その時また、この話をすることになるかもしれません。 ...続きを見る

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2006/08/30 14:01
コシジロウズラシギの腰はなぜ白いのか?
 多摩川の河口で、日本ではこれまで未記録のコシジロウズラシギと思われるシギが観察されました。ネット上では、その画像と識別について賑わっています。ここでは目先を変えて、コシジロウズラシギの腰がなぜ白いのかを考えてみたいと思います。 ...続きを見る

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2006/08/13 22:15
レンカクの子殺し
 最近、奈良と茨城でレンカクが観察されています。この鳥は珍鳥派のバードウォチャーにもてはやされますが、進化生態学で注目される鳥でもあります。 ...続きを見る

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2006/08/06 16:18
ファーブルとダーウィン − トックリバチの巣作り060729手賀沼
 巣を増設するトックリバチ060702手賀沼。泥団子をくわえて運んでは円形に重ねてゆきます。増設された部分はまだ乾いていないので黒っぽく見えています。 ...続きを見る

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2006/07/30 13:56

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