オオセッカ070430神栖

オオセッカは日本と中国に、局所的に分布する希少種です。
日本産亜種オオセッカLocustella pryeri pryeriが基亜種で、基産地は東京で記載されています。中国産亜種オナガオオセッカLocustella pryeri sinensisは基亜種より淡色です。この差は、乾燥・寒冷地ほど淡色になるというグロージャーの規則で説明できるのかもしれません。グロージャーの規則については、http://seichoudoku.at.webry.info/200612/article_14.htmlをどうぞ。

オオセッカは特徴的な囀り飛翔で、その存在に気づかされます。神栖や浮島では普通に見られます。この地域では、ここ20年でかなり増えているような気がします(20年前はカウントしてはいないのですが)。印旛沼にも少数ですが生息しています。
浮島では、少なくとも一部は越冬していると思われます。冬は囀りのジュクジュクに似た地鳴きでいることがわかります。冬の渡良瀬で聴いて驚いたことがあります。

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オオセッカ070430神栖。
くさび形の尾と背の縦斑が特徴です。
オオセッカは、分類学的、形態学的になかなか興味深い鳥です。Bradypterus→Megalurus→Locustellaと属名がころころ変わるとこにその一端がうかがえます。
この鳥はまた、翼に爪があることで有名です。翼爪といいます。幼鳥、成鳥の翼角に見られます。翼爪といえば、ツメバケイ(ホアーチン)です。ホアーチンの幼鳥の前肢は始祖鳥や小形獣脚類(肉食恐竜)によく似ています。これが、鳥の恐竜起源説の発端となりました。

オオセッカの形態については、「日本の生物」1991年3月号をご覧ください。

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オオセッカほか080519千葉県
Excerpt: オオセッカはレッドリストでは絶滅危惧種で、一般的には希少種といえる。ただし、千葉茨城県境をフィールドとしている鳥屋にとっては、特に最近は普通種ともいえるような状況といえよう。 利根川下流にいるとは聞..
Weblog: 鴎舞時 / OhmyTime
Tracked: 2008-05-29 21:01