嘴の短いオオハシシギ幼羽~第1回冬羽-071118稲敷

オオハシシギは日本鳥学会の目録第3版(1942)では、L.semipalmatus(シベリアオオハシシギ)とされていました。第4版(1958)になると、L.griseus(アメリカオオハシシギ)に変更されます。ところが大英博物館にあった日本産個体を調べた結果、L.scolopaceusと判明します。清棲の大図鑑にはオオハシシギは「きわめてまれな迷鳥」とされています。ほとんど観察されることがなかったことを考えれば、こうした混乱も理解は出来ます。嘴の短いオオハシシギはアメリカオオハシシギにそっくりですから(でもシベリアオオハシシギとはかなり違いますが)。嘴峰はオオハシ54-78mm、アメリカオオハシ51-68mmでかなりオーヴァーラップしています。オオハシの♂はアメリカオオハシの♀より短い可能性があります。

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オオハシシギ幼羽~第1回冬羽071118稲敷。
嘴が短く見えます。♂かも知れません。褐色斑のある幼羽が少し残っています。アメリカオオハシとの一番の識別ポイントは、1年目の場合三列がオオハシでは一様に灰褐色であるのに対して、アメリカオオハシでは三列に明らかなパターンがでるところです。
この個体の三列には少し模様が見えます。

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オオハシシギ幼羽~第1回冬羽071108稲敷。
これも嘴が短く見えます。

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オオハシシギ第1回冬羽071118稲敷。
換羽はかなり進んでいますが、少し幼羽が残っています。1年目で初列風切P10、P9が換羽する場合があといわれます("The Shorebird Guide")。上尾筒から尾の白黒は、アメリカオオハシよりオオハシの方が黒が太い傾向にあります。

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オオハシシギ冬羽071118稲敷。

オオハシシギの初列風切の換羽については次をご覧ください。
http://seichoudoku.at.webry.info/200608/article_56.html



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