ヘビの舌の構造と機能 080622千葉県(追記080623)

暗い雨の林でアオダイショウに出くわした。互いの動きがぴたりと止まる。
相手は舌を盛んに出してこちらの出方を窺っている。舌を出すのと連動して尾を小刻みに震わせる。落ち葉に触れて音が出る。緊張する。カメラをそっと鼻先に近づけて撮ってみた。
画像を見て面白いことに気がついた。

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Japanese ratsnake 080622 Japan.
アオダイショウ080622千葉県。これは連写によるシーケンスではなく、任意に撮られた画像を想像される順番に並べてみたのもである。
2番目と6番目はどちらが先か。6番目は割れた舌先が微かに見えている。最初はこれが出す瞬間だと思った。そして少し出ているようだが形が不明な2番目はエントリーに入れる気はなかった。ところがよくよく見てみると面白いことに気づく。まず先がはっきり割れては見えない。ということは先は口の中だろう。たぶん上に折りたたんでいるのだ。上あごにあるヤコブソン器官に舌先が触れることを考えれば納得がいく。
だとすると2番目の画像で見えている部分は舌の裏側ということになるのだが、再度よく見てみると、二つの突起物がありそれぞれの先が二股になっているように見える。これは何か。
さて舌の出し入れの順番。口の中で出る前の舌は上に折りたたまれている。出すのは舌の裏側からで、折られた舌先を前にはじくように伸ばす。引っ込めるときはそのまま引き込み、口の中で先を上に折りたたむ。高速の動画で確かめれば正しい順番が確かめられる。さて正解は?

ところで先が大きく割れたヘビの舌。機能を両眼視やエコーローケーションから類推してみる。
ヘビのヤコブソン器官(鋤鼻器官)は、嗅神経が分布していることから主な嗅受容器として機能していると思われる(哺乳類ではフェロモンを感知する)。口腔上側に開口していて、舌先は開口部に入れられるようになっている。
匂い物質の空間的分布の偏りは、受容の際、分かれた舌先の左右で濃度差を生み、嗅神経の興奮パターンから匂源の方向と距離を特定すると考えられる。

追記080623:体の色と模様のわかる画像を追加しておく。
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アオダイショウ080622千葉県。
全身オリーブ色ですじははっきりしない。シマヘビはわら色で4本の黒いすじが目立つ。シマヘビは鬱蒼とした林では見かけない。

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この記事へのコメント

  • はるきょん

    こんにちは。いつも興味深く拝見させていただいております。舌の構造などよくもそこまで観察されていると感心しました。ところでこのヘビは縞はありませんが、目が赤いのでシマヘビではないでしょうか。間違っていたらスミマセン。
    2008年06月23日 12:33
  • seichoudoku

    はるきょんさん、コメントありがとうございます。
    顔のどアップだと何ヘビかよくわかりませんよね。確かに赤っぽく見えるかもしれません。改めてその日撮ったすべての画像を確認しました。虹彩の色は黄褐色で、正面から見るとやや濃く見えるようです。
    体の模様のわかる画像をアップしておきました。

    2008年06月23日 20:32

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アオダイショウの舌090606千葉県
Excerpt: Japanese ratsnake 090606 Japan. アオダイショウ090606千葉県。全長1m。
Weblog: 鴎舞時 / OhmyTime
Tracked: 2009-06-06 20:04