コノハズク・ツミ・ハイタカの骨格/猛禽の系統

{インコ、ハヤブサ、タカ、フクロウ}のどこかに、系統に従って/を入れなさい、といわれたら、どこに入れるだろうか。次の三つの選択肢からより適切と思われるものを選んでみてほしい。
①{インコ、ハヤブサ/タカ、フクロウ}
②{インコ/ハヤブサ、タカ、フクロウ}
③{インコ/ハヤブサ、タカ/フクロウ}

まず、でたらめな①が消せるだろう。②は飼い鳥と猛禽と分けらるけど、タカとフクロウが似ているのは動物を狩る生活が近いことで外見が似ている(収斂)だけだから、これも消せる。ということで③が答え。

これまでの常識からすればそういうことになる。
ところがキンブルら(2008)によると、正解は①である。インコとハヤブサの形態が類似するのは系統が比較的近いから。分子系統学的にスズメ、インコ、ハヤブサがなんと単系統群となる。そして、フクロウとタカは以前考えられていたほどには遠縁ではなかった。インコ、ハヤブサ、タカ、フクロウはノガンモドキ、サイチョウ、ネズミドリなどとともに陸鳥類(ランド・バード)と呼ばれるクレードに含まれる。
形態による分類でも最近は、猛禽の有効性が示されている。リブジーとズシ(2007)によれば、ハヤブサ、タカ、フクロウが単系統(ハヤブサ上目)になる。しかしさすがにインコとハヤブサの近さは見破れなかった。

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Skeletal structures of Scops Owl, Japanese Sparrowhawk (lowerleft), and Eurasian Sparrowhawk (lower right) 090101 Japan.
コノハズク・ツミ(下左)・ハイタカ(下右)の骨格090101我孫子市鳥の博物館。
骨を比べるとよく似ている。嘴や足の形態の類似は系統の近さではなく、同様の行動様式による収斂の結果と考えられていた。
我孫子市鳥の博物館・日本の鳥展-骨格編が2009年3月29日まで開催されています。

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