ジャノメドリはクイナのようなヨタカなのか

アメリカ科学雑誌サイエンス2008年6月27日号に掲載されたキンブルらによる5頁足らずの論文は、鳥好きにとってほんとに味わい深い。これまで何度も取りあげてきたのだが実はまだまだ面白いネタがある。そのうちの一つ。
従来のツル目はばらばらに砕け散って、新しい系統樹では少なくとも4つのクレード(枝)に分離した。その中でもにわかには信じがたいのがジャノメドリの系統である。
ジャノメドリは中南米の水辺に生息し外見はクイナに似ている。広げた翼に蛇の目模様が出る。カグーとともにこの鳥が系統樹では、ヨタカ類(ヨタカ目)に近縁、というかヨタカ類に含まれるといったほうがいい位置に収まっている。ちなみにアマツバメ類(アマツバメ目)はヨタカ類に完全に内包されてしまった。
ジャノメドリとヨタカの近縁の信頼度は高くない(ブーツストラップ値は61)が、ジャノメドリ=水辺のヨタカ仮説は鳥類の進化の面白さを端的に表していると思う。後続の研究が望まれる。

画像
ジャノメドリ090101我孫子市鳥の博物館。

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