ツメナガセキレイ種群・マミジロツメナガセキレイ夏羽120512茨城県

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Kamchatka Wagtail Motacilla tschutschensis 'simillima' 120512 Japan.
550図鑑では、各地で(キマユ)ツメナガセキレイが記録、個体数とも最も多いとしているが、82年秋に茨城県南部で初めてツメナガを見て以来茨城県、千葉県で見たのは春秋とも記憶の限りほとんどがこのマミジロツメナガである。
従来10以上の亜種を含むとされてきたツメナガセキレイは(とりあえず)今のところ、(ヒガシ)ツメナガセキレイEastern Yellow Waglail Motacilla tschutschensisとニシツメナガセキレイWestern Yellow wagtail M.flava の2種に分けられている(たとえばBrazil図鑑)。両種に含まれる亜種は以下のようになる。

ツメナガセキレイM.tschutschensis
tschutschensis 基亜種(form 'simillima'(マミジロツメナガセキレイ)を含む)
taivana 亜種(キマユ)ツメナガセキレイ 
macronyx 亜種キタツメナガセキレイ 

ニシツメナガセキレイM.flava
flavissima
flava
beema
thunbergi(form'plexa'(シベリアツメナガセキレイ)を含む)
iberiae
cinereocapilla
pygmaea
feldegg
lutea
leucocephala 亜種カオジロツメナガセキレイ 

しかし、分子系統学的研究により細分化される可能性が高い。Per Alström & Krister Mildによれば、ツメナガセキレイは8種となる(上記のピンクでマークした亜種)。スヴェンソンのガイドには、オランダでflavissimaflavaとが、ボルガ流域等でlutea beemaとが、それぞれ同所的に分布するが交雑が見られないとされる。これが本当なら、系統学的種概念のみならず生物学種概念の適用でも細分化するのが妥当となる(ただflavissima beemaは種へ格上げされていないが)。
一方、遺伝的差異の大きいヒガシのtschutschensisとニシの beemaあるいはthunbergiが交雑するらしく一筋縄でいかない。
590図鑑にもあるように、よく似たマミジロツメナガの変異種ともされるシベリアツメナガセキレイが、系統学的にはマミジロに近くないのが意外だ。シベリアはたとえばBrazil図鑑では、ヒガシですらなく、ニシツメナガセキレイの亜種内の1フォームM.f.thunbergi 'plexa'とされる。
このような著しい種分化の様相はセグロカモメ種群を思わせる。

追加150211:「亜種カオジロツメナガセキレイ」を追加

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マミジロツメナガセキレイ第1回冬羽150208茨城県
Excerpt: Kamchatka Wagtail Motacilla tschutschensis 'simillima' first winter 150208 Japan. 体下面の黄色がかなり出ているが、嘴..
Weblog: 鴎舞時 / OhmyTime
Tracked: 2015-02-11 00:10