関東で冬に見られるヒバリの亜種は不明だ。亜種カラフトチュウヒバリは亜種ヒバリより初列風切の突出が大きいといわれる。この個体は突出が大きくは見えない。
日本産のヒバリはこれまでユーラシア大陸のヒバリEurasian Skylark Alauda arvensis の亜種A. a. japonica とされてきた。これとカラフトチュウヒバリA.a.lonnberi 、オオヒバリA.a.pekinensis の東アジア3亜種をまとめてOriental Skylarkとする説もある。しかし、亜種ヒバリはサハリンでカラフトチュウヒバリと、千島列島南部でオオヒバリと同所的に分布する。同所的に繁殖しながら差異が維持されるのであれば交雑が起こっていないことになる。したがって日本産ヒバリは今後、独立種Japanese Skylark A.japonica となると思われる。
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