ミヤマガラスとコクマルガラスの混群で、ミヤマガラスが次から次へと電線のぶら下がりを見せた。一度に複数がぶら下がるのは初めて見た。
10分間で延べ9個体がぶら下がった。重複もあると思うが個体識別はできず。
ぶら下がりは単なる遊びという面もあるだろうが、行動や視線から、周囲の個体はぶら下がりに注目している様子があり、ぶら下がった個体も見られている(見せびらかせる)様子がうかがえたことより、個体間の何らかのシグナルまたはコミュニケーションを果たしている可能性がある。
追記131012:
黒沢と樋口(2010)「カラスの遊び」(『カラスの自然史』北海道大学出版)によれば、ハシボソ、ハシブト、ワタリガラスでぶら下がる行動が観察されている。それ以外にも、風に乗る、斜面を滑る、物を落とす、ボールを転がす、追いかけ合う、シカの耳にシカの糞を詰める、等の「遊び」事例がある。
セグロカモメの「貝落とし-つかみ」行動も遊びとされる。以前(正確な年は不明だが)手賀沼でセグロカモメが湖面浮かぶ物を飛びながら拾い上げ舞い上がり落とす行動を繰り返すのを目撃したことがある。あれも「遊び」だったかもしれない。
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