アメリカセグロカモメ第3回冬羽131026千葉県

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Possible American Herring Gull third winter 131026 Japan.
雨中での観察では色味が沈んでどのカモメの背の濃さも大差なく見える傾向があるのだがそのなかで背の薄さが目についた。頭部から胸部に斑が密にあるのも辺りのセグロとは趣きが異なる。カナダ?いや頭部も初列も違う。スミソンか。全体的な特徴は当てはまる、大事な一点を除いては。虹彩が明るくない。そこを確かめたところで追求はやめた。けれどこうして画像を見るとやはり可能性は低くないと思われる。
初列風切の換羽が進んでいるもの個体の特徴の一つ。セグロのほとんどが外側初列に旧羽を残しているのにこの個体には1枚も無い。モンゴルセグロのように。カメリカセグロではセグロより換羽が早い傾向がある。OlsenのGulls(2003)によれば、アメリカ東部沿岸のアメリカセグロの外側初列は9月から10月中旬に換羽する。日本で越冬する可能性の高い西海岸のカメリカセグロの換羽はそれより遅く、11月上旬遅い場合は12月となる。しかしそれでも、P9-10の換羽が12月下旬から2月にずれ込むセグロよりは明らかに早い。
初列雨覆、三列風切、外側尾羽に暗色斑がある、初列風切の黒の境目が不明瞭である、初列端の白が小さい、P9にミラーが無い、嘴の色が薄く赤斑が小さい、ことよりこの個体は第3回冬羽である。Howell/DunnのGulls(2007)によれば、第3回の虹彩は淡黄色でめったに黒ずむものはない(rarely dusky)。第3回ではたいていの(most)個体の目が淡色である、とも記されている。これらの表記は第3回の暗色の虹彩がアメリカセグロを必ず否定するわけではないと理解することもできる(ちょっと無理はあるけど)。日本ではアメリカセグロは稀なわけだが、そうした状況でアメリカでも稀な目の濃い個体が来るかと問われれば、可能性は低いがゼロでもないだろう。
結論、周囲のセグロに比べ、背が薄い、頭部から胸の斑が細かく密にある、初列の換羽が早い、そして第3回の虹彩の淡色でない個体は少ないながらもいないわけではない、以上の理由からこの個体はアメリカセグロカモメである(可能性がある)。

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