雑種アライソシギxオバシギ第1回冬羽、アサリを食う(動画)150105千葉県(追加150124)

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Possible Surfbird x Great Knot hybrid 'Surfknot' first winter 150105 Japan.
雑種アアライソシギxオバシギと思われるシギを発見後約3ヶ月経過した時点で再度観察した。小雨覆、三列風切の一部、そしておそらく初列風切等を除く、ほぼ全身が第1回冬羽に換羽していた。尾羽は画像を見ると中央が灰色でそれ以外は褐色味が強いように見えるので、中央尾羽のみ換羽している可能性がある。換羽時期の違いは種を推定するのに役立つ。O'brien et al (2006)によれば、アライソのほうがオバより若干早いようだ。しかし、当該シギの換羽状態が、2014年10月時点で、オバの個体差のうちに収まってしまっていたので、1月で第1回冬羽に換羽していることが、アライソ的であるとはいえないだろう。しかし、一般的に、雑種か個体差か、雑種とすれば両親は何か、を推定するのに、換羽過程は傍証となり得るかもしれない。
オバがすでにこの地を渡去していたので、羽色は直接比較できなかったが、一見してオバとは思えない濃い灰色だった。胸がべたっと暗色であるのもアライソ的といえそうだ。軸斑はアライソよりやや明瞭かもしれない。翼帯の広い白、白黒の尾のパターン、白い腋羽がアライソ的であることも再確認できた。一方で、全体的な体形や大きさ、行動は、やはりオバとしてさほど違和感はなかったのも事実である。
周囲のハマシギ、ダイゼンとつかず離れずで行動していた。これらの種との親和性に比べれば、10月のオバシギの群れに対する当該個体の親和性はより強いものを感じた。しかし、オバシギとともに渡去することなく1羽越冬した事実は、オバとの距離の現われかもしれない。

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Possible Surfbird x Great Knot hybrid 'Surfknot' first winter 150105 /Great Knot juvenile 141018 Japan.(画像③のみオバシギ)
発見から飛び去るまでの40分の採餌を観察した。休息、羽繕い、何かに驚いての移動などを除いた30分は嘴を泥に差込む探索活動をしており、大よそ20秒に1回程度捕食した(これだけの時間内に3x30=90個もの貝で砂嚢が満たされている計算になる)。獲物のほとんど(9割以上)はアサリであり、時たま巻貝と節足動物を捕らえていた。巻貝は摘んだだけで捨てることが何度かあった(動画3に捨てる行動が映っている)。食物の大きさは嘴の1/3前後のものがほとんどであった。嘴を30mm程度とすると10mm前後と思われる。HBWによれば、食物の大きさは、オバシギでは36mm以下、アライソシギでは12mm未満とされており、アライソのほうがかなり小さい。これは、嘴の幅、口腔と消化管の広さが関係していると思われる。当該シギの捕食した貝は概ねアライソの好む範囲に収まっている。この季節の嘴の届く場所で取れる種と大きさは限定的である可能性があるので、この観察だけで、オバシギの捕食に該当していないということはできない。しかし、好む獲物の大きさは雑種かそうでないか、あるいは雑種の両親を推測する助けになるかもしれない。

追加150124: 最後の画像を追加した。

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Weblog: 鴎舞時 / OhmyTime
Tracked: 2015-04-30 22:19

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