最外三列風切の外弁羽縁の黒条が先に向かって羽軸から離れていくことに注目。さらに大雨覆端の淡色帯がはっきり橙褐色に色付いている。頬線は不明瞭。
Possible Green-winged Teal adult ♀ nonbreeding 151206B Japan.
個体B: 三列のパターンはアメリカコガモの特徴に合致している。しばらく待ったが頭を上げず、伸びもしなかった。同所だが個体Aとは明らかに別個体。同時に両個体を観察しているから。
Possible Green-winged Teal adult ♀ nonbreeding 151122 Japan.
2週間前の151206Bと同一個体。この時もずっと休んでいた。
Eurasian Teal ♀ nonbreeding 151206 Japan.
頬線が目についたが三列を見て瞬時にアメリカの可能性は消えた。最外三列の黒は羽軸端に向けて伸びている。大雨覆の白帯については、内側の2枚はバフ色に見えるがアメリカコガモ151206A個体のオレンジとは明らかに異なる。3画像同一個体。
氏原カモ図鑑が出て1ヵ月にして成果を収めることができた。80羽そこそこの群れにアメリカコガモ♀が2羽もいるとは驚き。予想外に難なく見つけられるかも。識別ポイントとしてすごい感度、三列黒条恐るべし。
困難とされてきたことが、可能であるという情報ひとつで急に一般化するのはいろいろな分野で見られる現象だ。今後全国のウォッチャーがアメリカコガモの♀を見つけることだろう。
識別ガイドは実践で役立って何ぼのもの、そういう意味でウジカモ3500円はお買い得、超を付けてもよい。氏原父子に感謝・感謝!!
追記160216: 2016年1月3日、同個体の翼帯のパターンがアメリカコガモの特徴と一致していないように見えたためタイトルと個体Aの種名を変えた。
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