雑種アライソシギxオバシギ幼羽~第1回夏羽141018-150822千葉県

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Possible Surfbird x Great Knot hybrid ‘Surfknot’ 141018-150822 Japan.
雑種アライソシギ×オバシギの10カ月間の羽衣の変化:2014年10月18日(画像4)→2015年1月5日(画像3)→2015年4月19日(画像2)→2015年8月22日(画像1)。
この鳥の価値:
①カモメ類やカモ類と比べて、シギ類の種間雑種は一般的に見られる事例では無く、そうした中でもアライソシギとオバシギとの組み合わせと推定される雑種はこれまで北米で2例あるだけである。さらに幼羽は世界で初めての観察例である。
②雑種において、2種の形質が1個体にどのように発現するかを詳細に調べることができる貴重な個体である。これは形態のみならず行動、ハビタット、ダイエットも含む。アライソとオバにはいろいろな面で多様な差異があるから、観察ポイントに事欠かない。
③干潟に群れる多数のシギたちに紛れることなく一目で識別可能である顕著な外見はそのまま標識となる。個体識別が容易いので、シギの換羽の各部のタイミング、順番、程度、磨耗退色の過程等を通時的に記録が可能である。
④個体識別が可能なので、1日の行動パターンのみならず、渡りのタイミング、期間、場合によったら今後各地での観察からコースがわかる。
⑤もし長期にわたり繰り返しこの地で越冬すれば、形態とエイジングの関係が観察可能となる。
この鳥の両親はアライソシギとオバシギであろうことはかなりの確度で正解と思われるがやはり正体を知りたい。両種を特定することは可能だろうか。捕獲できれば遺伝子レベルで調べられる。しかし捕まえるの難しそうだ。ならばどうする。一つ思い当たるのは、羽繕いで落とす羽だ。チュウジシギを観察していて、羽繕いで落ちた羽を拾ったことがあるので、可能性はあるだろう。まあ、脱落する羽の根元にある細胞はアポトーシス起こしているだろうから染色体がちゃんと取れるかは微妙だが。

本ブログで取り上げた雑種アライソシギxオバシギについてのエントリーを以下に示す。
雑種アライソシギxオバシギと思われる中形シギ141018千葉県(Ⅰ)
雑種アライソシギxオバシギと思われる中形シギ141018千葉県(Ⅱ)
雑種アライソシギxオバシギ第1回冬羽、アサリを食う(動画)150105千葉県(追加150124)
雑種アライソシギxオバシギ第1回冬羽~夏羽150419千葉県(改訂160114)
雑種アライソシギxオバシギ第1回夏羽150822千葉県


S.Sawamotoさんのツイッター
で、本ブログにない日時のこの鳥の画像を複数見ることができる。

想像と思索を掻き立てるこの興味深い個体に感謝。そして鳥好きの知人、友人たちに感謝。

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