アオシギは青いのか?160313茨城県

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Solitary Snipe Gallinago solitaria japonica 160313 Japan.
顔や体の白色部はうっすらと青灰色みを帯びている。和名の由来はそこから 真木ら著 『日本の野鳥650』

全体的に青みを帯びているのが名の由来 NHK出版『里山の野鳥ハンドブック』

中・小雨覆に灰色を帯びた淡い青味があり、 叶内著『新版日本の野鳥』

アオシギのアオは羽色の青(ブルー)に由来すると記す書は少なくない。けれど、この説は一度疑ってみる価値がある。たとえば、各部の羽色の詳細が記載されている清棲大図鑑を紐解いてみる。
耳羽、喉は白色で褐色の小斑が散在する。
腹、脇、下尾筒は白色で暗褐色の横縞がある。
中、小雨覆は赤さび色を帯びた褐色。

等々、どの部位の記述にも青の字は見当たらない。

そもそも青がブルーを意味するようになったのは日本語の歴史では比較的最近のこと。小学館『古語大辞典』の「あを」の項には次のように記されている。
白と黒の中間の、不鮮明な色。
青、緑、藍などを指し、白や黒をも指す。

シラサギでもクロサギでもないサギであるアオサギのアオもブルーの青というよりも「白と黒の中間の」の「あを」と捉える方がしっくり来る。アオシギのアオの語源もブルーの青に拘ることはない。

再度清棲に戻る。上尾筒の羽色を清棲は淡オリーブ褐色と表現した。高野著『フィールドガイド日本の野鳥』にも、背や翼はオリーブ褐色を帯びている、とある。
私はこの3月13日と21日に飛び去るアオシギを見たのだが、青よりも緑を感じた。まあオリーブといってもいいのだが。ということで、アオシギのアオはブルーの青ではなく緑(あるいはオリーブ)なのではないか。

実はもう一つの可能性に気付いた。錯覚の青説とでもしておこうか。
アオシギは他のジシギ類とはかなり異なった羽衣を持ち、上面には褐色と白色の市松模様のようなパターンがある。そこをしばらく凝視する。そして視線を少しずらす。かあるいはアオシギが上下に体を揺らす。するとどうだろう。褐色の補色残像が白色部に映るはずだ。青に見える?

私はこれまで、アオシギは老後の楽しみに取っておく予定であり、友人にもそう公言してきた。冬はカモメで十分愉しむことができていたし、その上カモを見れば時間が足らなくなるからである。
しかし考えが変わった。楽しみを後回しにして結局チャンスを失っては元も子もないではないか。踏み出すことができたのは背中を押してくれたKさんのお陰だ。感謝。

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