シギ類の第1回夏羽を探す

BIRDER 2018年5月号に澤本将太さんが「シギ類の羽衣による年齢識別~第1回夏羽を探す~」を寄稿した。要点をメモしておく。
第1回夏羽(1S)のシギを(初夏に)探すコツは摩耗褪色した幼羽を見つけることである。
識別ポイント①雨覆と肩羽のコントラスト: 換羽済みの新鮮な肩羽(第1回夏羽)と摩耗褪色した雨覆(幼羽)のコントラストが明瞭なのが1Sである。成鳥冬羽は幼羽より新しいのみならず羽枝の構造がしっかりしているので摩耗褪色は幼羽ほど進行していない。
識別ポイント②初列風切の換羽から1Sを識別する: シギの成鳥は秋の完全換羽で初列風切はすべて換羽し、翌夏まで換羽しないのに対して、1Sは一部春に換羽することがある。春の渡りの頃、色味の異なる初列2世代が見られれば1Sと推定できる。
画像
Spotted Redshank first summer 100504 Japan.
その記事にはないが、シギ類の羽衣に3世代あれば第1回夏の可能性がさらに高くなる。このツルシギは、肩羽に2世代、雨覆に3世代あるように見える。黒いのが第1回夏羽、灰褐色で白にノッチがあるのがたぶん第1回冬羽、小雨覆は摩耗が特に激しく色味が第1回冬羽が微妙に異なり灰褐色というより褐色に見え、幼羽と思われる。

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