グンカンドリとKの思い出(追加181119)

― そんな古臭い博物学を今更やってどうする
Kは言い放った。

夕食後、学園祭の出し物を決めるため、野生動物研究会のメンバーは大学会館に集まった。けれど、意見が出ない。しばし沈黙の後、やや躊躇したのだが私は提案した。鳥の多様性は目を見張るものがある、例えば足、ネズミドリ(皆前趾足)とかグンカンドリ(欠全蹼足で皆前趾足にもなる)とか、嘴も長いの曲がったのいろいろある、そうした鳥の形態を絵や模型で紹介しよう。
間髪入れず同級のKが真向否定した。冒頭はその言葉だ。Kは、今やエコロジーの時代だ、それを取り入れなくてどうする、とたたみかけた。
おいおい、そんなビジョンあったなら、早く提案しろよ、意見が出ないから折角提案したのに、と内心突っ込みを入れながらも、全く想定外の鋭い語気に気圧され、私は提案を取り下げたのだった。

気難しくて理屈っぽいK(私は少なくともそう感じていたのだが他の部員はそんな風には感じていなかったらしい)はのちに農工大の教員になる。そのKが今日の東京新聞夕刊「寺尾紗穂の愛(かな)し、読書」で紹介されている。Kの調査によれば、日本では、野生動物は誰のものでもなく、ポーランドでは、野生動物は国民全体の財産である。
残念なことに彼はもういない。

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Great Frigatebird juvenile 181001 Japan.

追加181119:
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Great Frigatebird juvenile 181021 Japan.
3週間後未だ滞在中。

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