ヒクイナ、雛200823千葉県

ヒクイナ200823上沼田 (9).jpgヒクイナ200823上沼田 (21).jpgヒクイナ200823上沼田 (4).jpgRuddy-breasted Crakes 200823 Japan.
暗がりでピイピイと何かの雛の声がした。黒くて見にくかったが雛は少なくとも2羽。私の注意を雛から引き離そうと親が雛から距離を取ったのですぐ撮影を止めた。2回目の繁殖と思われる。

個体発生の初期の形質ほど保存されている傾向がある。一方でそうした形質を目や科を越えて類縁関係の判断基準に使うことの弊害について、ローレンツは次のように記している。
鳥類の多くのグループの雛の羽衣のように、個体発生において一般的には保守的な特徴でさえ、きわめて限定された分類単位内では適応発生的変化をこうむるので、一般にこれらの特徴に当てはまるのと同じ分類上の価値を、このグループにおけるそれらの特徴に対して当てはめようとすると、大きな混乱が生じる。カモ亜科の鳥では、例えば雛の斑紋は非常に保守的なものなので分類に使えるのだが、これをクイナの分類にもそのまま適用できると考えた場合を想定してみるがよい。クイナ類の場合、雛の斑紋には、リリーサーとして働く分化が適応発生を通じて重ねあわされているのである。                                 K・ローレンツ『動物行動学Ⅱ上』p10

ローレンツのまわりくどい表現の直訳的な日本語はちょっとわかりにくいが、要するに、カモでは近縁種ほど雛の模様は似ているので系統推定に使えるが、クイナではそうはいかないということ。親の行動を引き起こす雛の特徴が近縁種で多様化しているのでカモのようには系統推定で使えない。
こうした観点で鳥を見ることは、探鳥に恵みを与えるだろう。
いずれローレンツを取り上げる。

シロハラクイナの雛

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント