ハリオシギ・チュウジシギ・オオジシギ、嘴の長さと顔つきの性差(追記201011、追記201012)

ハリオシギ幼150913曙橋 (37).jpgチュウジシギw130916生板 (28).jpgオオジシギ幼160904水道橋 (6).jpgPin-tailed Snipe probable ♀150913 / Swinhoe's Snipe probable ♂130916 / Latham's Snipe probable ♂ 160904 Japan.
このハリオシギを見つけた時、直感的にも総合的にもハリオだろうと思われたのだけれども、じっと顔を見ているとどうしても違和感が湧いて来てやっぱりハリオじゃないかもと不安にもなったのだった。嘴は短く、基部は太い、それが私の持っていたハリオの特徴だったが、それとはかけ離れて見えたのだ。
BIRDER2020年8月号、小田谷さんの「南西諸島のチュウジシギとハリオシギ」にある両種の嘴と顔つきの記述を以下に引用する。
個体差の原因はほとんどが性差であり、両種とも雌よりも雄のほうが嘴は短い傾向がある。さらに厄介なことに、嘴の長さは顔つきと強い関係があり、両種ともに嘴の長い個体ほど眼が顔の後方に位置し、面長な顔つきに見える。繁殖地以外では野外観察から性別を判定できないので、性差による顔つきの違いを、種の違いと見誤らないように、十分な注意が必要だろう。

外見から正確な性の判定はできないにしても、個体差の原因がほとんど性差であるといえるなら、観察からジシギの性別を推定することは可能であろう。
画像1のハリオはやや面長で眼が小さく嘴が長く見えるので♀、画像2のチュウジと画像3のオオジは眼が大きく嘴が短いので♂と考えると合点がいく。

追記201011:「南西諸島のチュウジシギとハリオシギ」上記以外を要約する。
① ハリオ尾羽は"段差"を形成するが、チュウジ幼鳥は段差を形成して見えることがあり、中央尾羽が換羽している場合はさらに大きくなる。チュウジ成鳥も外側尾羽換羽中は要注意。
② 頭側線の褐色班の多さは夏羽>幼羽≧冬羽となり、同じ羽衣同士を比較する必要あり。幼羽で比較するとハリオのほうがチュウジより褐色斑が多い傾向はあるが重複は多い。べったり黒いハリオは稀かいない。
③ 幼羽の肩羽の換羽はハリオでは8~9月の渡り時期に始まっていないが、チュウジでは一定数が換羽を始めている。
④ 尾が見えなくても極端な個体は識別が可能かもしれない。

追記201012:ジシギの性差は上記のように、♂のほうが嘴が短いこと以外に、サイズも小さく、以前に言及したように尾羽の枚数、形態の差異にも違いがありそうだ。さらに観察経験上、小さい個体すなわち♂と思われる個体の方が雨覆等が淡色である、換言すれば、白っぽく見える傾向があるように感じる。

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