

水田の水路に少なくとも5羽。数十mの間にいくつものホオジロ類が採餌中だった。オオジュリンやホオアカに混じって一見して小形の鳥が複数見えた。





最後の2つは同一個体。今冬はシベリアジュリンがあちこちで見られているようで、同定依頼のメールも届いたりしていた。たとえ情報を頂いてもわざわざ遠出までして見る気にはなれないのだけれど、やはり地元で発見できれば嬉しいものだ。
追記220213:オオジュリンではないかとご意見をいただいた(私信)。要検討。
追記220228:タイトル「シベリアジュリン」を「シベリアジュリンではない」に変更した。キャプションのPallas'sに打ち消し線を入れCommonに変更した。
根拠。眉斑が明瞭で太い。アイリングが目立たない。雨覆の淡色の翼帯が見えない。足が暗色である。嘴の上下の色の差が少ない。以上の特徴はシベリアジュリンでなくオオジュリンの特徴である。Oさんに感謝。
私は慎重なところがある一方で早とちりでおっちょこちょいなところもある。今回の誤同定は今までの早とちりと違う気がしていた。なぜ間違えたのか腑に落ちてから訂正しようと思っていたので随分と遅れてしまった。このサイトを探鳥や識別の参考にしている方にご迷惑をおかけしました。もうしわけありません。
私のフィールドでの識別は大体jizzに頼っている。嘴峰が直線的とか下嘴がピンクとかの識別ポイントにほとんど頼らない(まあ後で確認はするのだが)。今回はとにかく小さく見えてコジュリンではなかったのでシベリアと思い込んでしまった。この日は別にシベリアを探していたわけではなく、ヤマシギを探しているうちに夜が明け朝日の中帰りがけにふらっと見ていたので、シベリアへの期待で識別にバイアスがかかっていたということはないと思う。モニターで細部を検証すれば第一印象の思い込みを解くことができたはずなのだが残念ながらそれができなかった。
私はこれまでシベリアジュリンは少なからず見ている。小さくて白っぽいので一見してわかるつもりだ(った)。オオジュリンをシベリアと間違えたこともたぶんなかったと思う。今回なぜ間違えたのか。一番の原因は大きさをもしくは距離感を適切に把握できていなかったこと、それから色味を正しく認識できていなかったことにあると思っている。
これは今の私の目に起因しているのではないかと思い当たった。これから何回かに分けて記す内容は、これまでほとんど語られてこなかったことで、中高年のそして未来の中高年のバードウォッチャーにきっと何らかの示唆を与えるものになるだろう。
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seichoudoku