ニイニイゼミ♀・ミンミンゼミ♂150721-千葉県

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Platypleura kaempferi 150721 Japan.
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」のセミの声は、『日本古典文学大系46 芭蕉文集』(1959/1985)の補注によれば、「この蝉は騒がしい油蝉などでなく、にいにい蝉がほそぼそとなくと鳴く声とおもわれる」。これは茂吉アブラゼミ説VS小宮豊隆ニイニイゼミ説論争(1926年~)を下敷きにした記述と思われる。茂吉は実地踏査をもとに1936年自説を撤回しているが、アブラでないにしてもニイニイ説を易々と甘受することもないのに、と思う。分布からしてもエゾハルゼミかヒグラシは十分ありうる。というかニイニイよりむしろ可能性が高いのでは。複数種が鳴いていた可能性も低くはないだろう。
曾良旅日記によれば、芭蕉が句を読んだ立石寺を訪れたのは元禄2年5月27日、新暦では1689年7月13日のことである。常識的には7月上旬の東北では確かにアブラはまだ早いと思われるが、たまたま気温が高い年であったなら鳴くこともあろう。当時の各セミの分布域と気温(木の年輪、花粉の種類と量等から推測可能?)、さらに芭蕉が声を聴いた時刻(朝夕ならヒグラシの可能性が高くなるだろう)が推定できれば真実に肉薄できるはず。

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Hyalessa maculaticollis 150726 Japan.

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Hyalessa maculaticollis 150823 Japan.

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