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zoom RSS オオキアシシギ第1回冬羽040113-茨城県(追記080904)

<<   作成日時 : 2008/09/02 21:31   >>

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コキアシシギは関東では十分珍鳥だが、オオキアシシギほどではない。
両方とも北アメリカ産で広い範囲で分布がかぶっている。
なぜオオキアシがより少ないか?
まず、1)コキアシのほうがオオキアシより5倍も個体数が多い(HBWでは10万:2万、Shorebird Guide では、50万:10万)。それから、2)アジアへの渡りの入り口に近いアラスカでの分布域がコキアシのほうが広い。3)コキアシの分布のほうがより北に広がっている(オオキアシでは北緯60度まで、コキアシでは70度まで分布)。気候の変化などの影響で、より北の個体ほど誤って西のコースを取ってしまう可能性が増えると思われる。
この3つでほぼ日本に迷行するオオキアシが少ないことを説明できるのではないか。

オオキアシシギとコキアシシギの種分化
北アメリカに広く分布していたオオキアシとコキアシの共通の祖先があるとき、東西(または南北)に個体群が分断される。東または南の個体群では大型の個体が選択され、西または北の個体群は小型の個体が選択された。北の個体群のほうが小さいのはベルクマンの規則に反する。カナダガン(シジュウカラガン)の亜種が同様のパターンを示すが、これは越冬地を考慮すると規則に沿う。越冬地が北の個体ほど大きい。オオキアシとコキアシでは、越冬地がほぼ同じなので、カナダガンで使えた説明は無力だ(※)。
どのような選択圧が作用したかは定かではないが、オオキアシの祖先とコキアシの祖先は分断により遺伝子の交流がとだえているので生殖適隔離が進む。こうして種分化が起こると、両個体分が分布を拡大(たぶんコキアシが南下、東進したと思われる)、同所的に生息しても交雑はすでに起こらなくなっていた。
以上はありそうなシナリオです。
(※)追記080904:ベルクマンの規則にそう歴史を思いついた。共通の祖先種の分断されたころ越冬地が今とは異なりオオキアシの祖先のほうがより北(南半球であるならより南)にずれていたかもしれない。種分化が進んでから越冬地が重なったと考えれば規則に適う。

2004年に茨城県の田んぼに滞在したオオキアシシギ第1回冬羽の1月から4月までの様子を見てみよう。

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Greater Yellowlegs 1st winter 040113 Japan.
オオキアシシギ第1回冬羽040113茨城県。主に昆虫をついばむコキアシと違い、オオキアシの獲物は魚類だった。

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Greater Yellowlegs 1st winter 040211 Japan.
オオキアシシギ第1回冬羽040211茨城県。

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Greater Yellowlegs 1st winter 040401 Japan.
オオキアシシギ第1回冬羽040401茨城県。頸や胸の辺りに第1回夏羽が見られる(肩羽にもあるように見える)。コキアシがコアオアシシギと同じくらいかやや大きい程度に見えるのに対して、オオキアシはコアオアシより明らかに大きい。

コキアシシギ幼羽080829茨城県

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コキアシシギ幼羽080828-茨城県
2008年8月23日に涸沼で発見され、8月25日から9月2日まで茨城県南部で見られた。 北アメリカ北部、アラスカからハドソン湾にかけての亜寒帯針葉樹林で繁殖し、中南米で越冬する。日本へはまれに飛来する。茨城県では9年ぶり。 ...続きを見る
鴎舞時 / OhmyTime
2008/09/03 23:19

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