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zoom RSS 「ハゴロモ」第2回冬羽・次列風切S5 110306千葉県

<<   作成日時 : 2011/03/21 19:01   >>

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Aberrant 'taimyrensis' second winter 110306 Japan.
「ハゴロモ」第2回冬羽110306千葉県。昨年の「ハゴロモ」が戻ってきた。飛び出している部分は灰色になっている。氏原さんのMU's Diaryでは、異常部分は次ステージではないかとされている。それが正しければ、この灰色は第3回冬羽に相当すると考えることが可能である。事故換羽の次の換羽がどのように起こるかは興味深い。
今回撮影した画像を見ていて気付いたことがある。それは両側の次列風切S5に異常が見られることだ(右はS5以内の数枚がおかしいのだが)。風切の配列(wing feather taxis)でS5といえば、鳥類の系統の研究では論争の的である
次列風切はヒトでいえば前腕の部分、尺骨から生えた風切羽で、手首側(外側)からS1、S2・・・と名付けられる。尺骨からの生え際を見ると、雨覆と風切には1対1の対応がある。ところが外側から5番目だけは、雨覆に対する風切がある鳥とない鳥がある。S5がある場合はeutaxy(整合)、ない場合はdiastataxy(不整合)と呼ばれる。カモメ科はdiastataxyである。S5があるのとないのとではどちらがより古い形質かについては、ある方がより古いという説と、ない方がより古いという説とで論争があった。最近の最節約法による系統学的研究によれば、新鳥類では、S5がある方がより祖先的な形質であり、S5が失われるイベントは少なくとも独立して別の系統で7回起き、さらに少なくとも13回先祖帰りでS5が再び獲得された。
たとえば、原始的なシギダチョウはS5がある。多くのチドリ目はS5を失った。カモメ科、チドリ科にはS5はない。しかし、近縁のエトロフウミスズメ属にはS5がある。ヤマシギ属にはS5はないが、アメリカヤマシギには例外的にS5がある。ハチドリ科の系統にはS5のあるものとないものが入り乱れている。
とにかくS5は変異の起こりやすいところである。進化のホットスポットといっていいかもしれない。これは、S5の有無が選択に対して中立であることを意味すると思われる(しかし、もしこの異常な羽が失われた先祖のS5(とその周辺の連鎖的な発生学的変異)だとすると、明らかに飛びにくそうなので淘汰の対象になってしまうか!?)。
こうしたことを考慮すると、この「ハゴロモ」の原因として、後天的な外傷ではなく何らかの遺伝的変異の可能性を捨てきれない。
この個体を昨年はヴェガとしていたが、タイミルに変更した(昨年から氏原さん等により指摘されていた)。2年目の足の色はやや黄色みを帯びている。

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