アイスランドカモメ第3回冬羽110221千葉県。第1印象はずいぶん白っぽくてでかいカナダだった。♂タイプのセグロよりは小さい。アイスランドは小さくて足も嘴も短いという印象があるが、アイスランドの♂の嘴と跗蹠の最大値はセグロの♀の平均値程度はあるので、この個体の外見はアイスランドの個体差の内と思われる。
この個体の背の濃さはセグロより薄く(画像3,4,8)、カナダと同じくらい(画像5,6)。アイスランドとしては背の灰色が濃いような気もするが、アイスランドの濃い個体はカナダの薄い個体に近いので許容範囲か。初列の暗色部の濃さはカナダより明らかに薄くやや褐色味を帯びているように見える(画像6:後の首の写っていないのが当該個体、手前がカナダカモメ第3回冬羽)。痕跡的ながらP5に暗色斑が見える(画像6)。
頭部に斑はほとんどなく、後頸から胸の斑も薄くもやっとした感じ。眼は褐色でやや大きく見える。眼瞼は赤褐色。頭部のジズはカナダに近く、シロxセグロの可能性はないだろう。背や初列がやや濃いので、カナダカモメとの交雑個体の可能性はある。
嘴には上下に黒斑があり、翼上下面と尾に少し褐色斑がある第3回冬羽。
同一個体は2月11日に有我さんが撮影している。→http://mituyubi.com/report9/110211/110211.html のカナダF個体。
似た個体が2008年3月に氏原さんによって撮影されている。→http://www23.tok2.com/home/jgull/090330/kum.html
追記110302;
Kumlien's Gull or possible hybrid Kumlien's x Thayer's Gull third winter 090402/110221 Japan.
アイスランドカモメ第1回冬羽(上)第3回冬羽(下)090402/110221千葉県。2年前の3号と同一個体と思われる。観察した日に早速2年前の画像を見返し、3号ではないかとすぐ気付いたが、今回の個体よりかなり3号が小さく見えたので思案中だったが、やはり同じと判断した。同様主旨の記事がGulls Board (ざきさん)にある。
→Gulls Board
この記事へのコメント