オーストンウミツバメ落鳥130518千葉県

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Possible Tristram's Storm-petrel 130518 Japan.
海岸で右翼を見つけた。全体的に黒褐色で目につくパターンはなく、比較的幅の広い鎌状で、初列風切に対して腕が短いことから、ウミツバメ類の翼である。翼長を計測すると184mmであった。初列雨覆を取り囲むように初列風切基部の羽軸が白く斑状には見えない。
まず、小林図鑑とOnley & Scofield で可能性の高いウミツバメ類とアナドリの翼長を確認する(先が小林)。
アシナガウミツバメ:  141-168mm (13.6-16.2cm)
ヒメクロウミツバメ:   141-165mm (14.6-16.5cm)
クロコシジロウミツバメ:143-163mm (14.8-17.0cm)
コシジロウミツバメ:   144-164mm (14.0-16.7cm)
ハイイロウミツバメ:   153-167mm (14.6-16.7cm)
オーストンウミツバメ: 168-189mm (17.2-19.2cm)
クロウミツバメ:     180-189mm (記載なし)
アナドリ:         196-200mm (18.3-21.4cm

本個体の翼長は比較的長くて184mmであり、小型種のアシナガ、ヒメクロ、クロコシジロ、コシジロ、ハイイロは除外できる(もちろんハイイロは羽色で除外できる)。
小林によればアナドリは本個体より長いので除外できるが、Onley & Scofieldによれば除外はできない。しかし、アナドリにしては翼の幅が広く、かつ腕部分が短く見えることから除外できると思う。
翼長から、本個体はオーストンかクロの可能性が高い。オーストンになくクロにある特徴は初列風切の基部の白である。本個体の初列基部の羽軸も白く見える部分はある。しかし、その白の細部を確認すると、羽軸が立てに裂けており軸内部が露出している状態であった。裂けていない部分は白くは見えなかった。したがって、この白は羽軸の破損によるアーティファクトと思われる。この個体の初列基部羽軸は本来明白には白くはなかったと思われる。よってクロは除外されるだろう。
結論: この翼はオーストンウミツバメの可能性が高い。

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