シマフクロウ属ではなくワシミミズク属

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Blakiston's Fish Owl Bubo blakistoni 3rd summer 131003 The Asahiyama Zoo.
シマフクロウは従来Ketupa シマフクロウ属に分類されていた。『日本鳥類目録改訂第7版』(2012年)でも変更は無かった。しかし、2000年ウィンク&ハイドリッヒによるフクロウ目のミトコンドリア・チトクロムbの系統解析でカッショクウオミミズクKetupa zeylonensisBubo ワシミミズク属に含まれることが示唆されていたので、同属のシマフクロウもワシミミズク属に含まれると思われた。
ワシミミズク複合体
そして予想通り今年2013年、北大の表渓太らは、シマフクロウとその近縁種8種のミトコンドリア・コントロール領域とミトコンドリア・チトクロムbの系統解析により、シマフクロウを含むKetupaクレードは、ワシミミズク属に含まれる二つのクレードの一つに含まれることを示した。さらに、コントロール領域のシーケンスから興味深いことが判明した。今回の試料、Ketupa3種シマフクロウ、マレーウオミミズクB.ketupa、ウオミミズクB.flavipes、そして従来よりBuboに含まれていたクロワシミミズクB.lacteusの4種に共通の大きな反復配列が見つかったのだ。これらは共通の祖先から種分化したと考えられる。この4種とネパールワシミミズクB.nipalensis、マレーワシミミズクB.sumatranus がクレード1を形成する。そして、ワシミミズクB.bubo 、アメリカワシミミズクB.virginianus 、シロフクロウB.scandiacus がクレード2をなした。
ちなみに、カッショクウオミミズクは近年ミナミシマフクロウと記されることがある、たとえば、日本語版ウィキペディアでは、シマフクロウに近縁であることから「ミナミシマフクロウ」と呼ばれることが一般的とされている。しかしミトコンドリア・チトクロムbの系統解析では、Ketupaクレード内でも両者が特に近縁であるわけではなく、カッショクウオミミズクと姉妹関係にあるのはウオミミズクである。したがって、ミナミシマフクロウより従来通りのカッショクウオミミズクと呼ぶのが妥当である。

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Eurasian Eagle-Owls Bubo bubo 131003 The Asahiyama Zoo.

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