エピオルニスはモアよりキーウィに近かった

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Aepyornis sp.(Egg) 180802 Ibaraki Nature Museum.
エピオルニスはマダガスカルの飛べない鳥、モアとキーウィはニュージーランドの飛べない鳥。地理学的には、より近縁なのはモアとキーウィ。頸と足が長く大型化したという形態で見れば、近縁なのはエピオルニスとモア。実際はしかし、ともに違った。米澤隆弘(復旦大学/中国)ら(2016)のミトコンドリアDNAと核DNAの分子系統学的研究によれば、エピオルニス科と姉妹関係にあったのはキーウィ科だった。
古顎類の系統で、分岐した順番は古いほうから、リトルニス類、ダチョウ科、レア科、シギダチョウ科とモア科の共通の祖先、ヒクイドリ科とエミュー科の共通の祖先、キーウィ科とエピオルニス科の共通の祖先となる。ここまでの分化は恐竜が絶滅する白亜紀末期にはすでに済んでいた。新生代の始め暁新世にキーウィ科とエピオルニス科が分かれ、そのあと始新世にシギダチョウ科とモア科が分かれる。それぞれ飛行能力は失っていなかっただろう。ニュージーランドへ渡るのは、モアよりキーウィが先だったかも。
ヒトの常識的な思考を覆してくれるのが、分子系統の醍醐味。

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